だいありー | ナノ
◎とあるとんがり悪魔の感情




※落書き文 アマ燐



 聞いて下さい、最近ボクは自分が変な事に気付きました。何が変なのかと聞かれるとまずはボク自身の考えから説明しなくてはいけません。…あれ、おかしいな、どちらを向かれておられるのですか?ボクはそちらにいませんよ。え、早く言え?はあ、わかりました。つまり楽しいかつまらないかその二つで割れなくなったという話です。所で人間は何故か相手を善悪で分けるそうですが、僕は常々それが器用だなと思います。善からみたら悪は悪だし、悪からみたら善も悪なのに。どうして分けられるのだろう、変わらない人間で同じ種族だというのに。不思議だ、……え?それは今の話には関係ありませんよ?…はい、スミマセン。では本題に戻ります。
 ボクがその二つに分けられなくなった相手は奥村燐です。彼と遊ぶの楽しいです、なのに時々凄くつまらない事もある。だったら壊してしまえばいいのにそれをする気にもならない、ほら、変だと思いませんか?…え、どこが変?だってボクはいらないモノはいりません。欲しいなら奪えばいいし、飽きたら壊してしまえばいいじゃないですか。
 …つまらない時をくわしく?んーそうだなあ、奥村燐が弟の話をしている時とかクロとかいうケットシーに構ってる時とか。ハイ、割りと頻繁に会いに行っています。何故か無性に会いたくなって気づけば足がそちらに向いている事が多くて。
 変といえば奥村燐も最近変ですね。あ、いたい、…どうしたんですか?何故今ボクは殴られたんですか?……、嫌な予感?そうですか、嫌な予感がしたのなら仕方がありませんね。それで奥村燐は最近ボクの顔を見てくれない事が多くなって、ボクが嫌いですか?と聞いたら違う、そうじゃなくて、自分が言った事を考えろ馬鹿、と。
…はあ、おっしゃる通りこの話を奥村燐にしました。因みにキミを見てると辛くて苦しくて泣きそうになると言いました。それから驚いた顔をした後に顔を真っ赤に、あ、またいたい。鳩の嘴がぐっさり刺さって痛いです。とにかくボクはおかしくなってしまったようで、それが奥村燐に感染したようでこのまま会いにいくのも色々な不都合があります。なので良かったら解決策を教えて欲しいのですが、如何でしょうか、兄上。




「……何だ、私はお前に爆発しろと言えばいいのか?」




 

2011/08/23 17:30