「そ」…(銀さち)




「何でお前みたいのが忍者になれたのか不思議でならねぇ」
「あら、今なら銀さんだってすぐに忍者になれるわよ?」

まあ…なんちゃって忍者だけどね。

「いや別になりたいワケじゃないから。え、何? 忍者ってそんな簡単なもんなの」
「とある場所へ行って講習さえ受ければ最短1日でなれるわ」

と言っても、あの講習所がまだ潰れてなければの話だ。

「軽っ!」

勿論本物はそうはいかない。
小さい頃から地道に修行を重ねるに決まっている。
私の場合、視力が人より大分劣ると言うハンデを克服する為に、それこそ血の滲むような努力をした。
でもそんな事はいちいち口に出して言うまでも無い事だ。

それに…銀さんが言いたいのは、多分そういう意味じゃない。
私がしょっちゅう眼鏡を落としたりしてドジを踏んでるから。

「ひょっとして…心配してくれてるの?」
「そんなワケあるか」
「うふふ、ありがとう銀さん」
「…何都合の良い解釈してんの?」





(ったく、ホント危なっかしいんだよ…!)




粗忽者.



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