Neta memo △ボツにした作品や妄想メモ△ ←
△ジャンルごった煮△ 2017/10/02 00:05 「いいだくーん!」 「む、」 ダダダッと飯田くんの懐へと突っ込んでいく。私が激突したくらいじゃ飯田くんの大きくて逞しい身体はびくともしない。飯田くん硬いから突っ込んだ拍子にぶつかった顔が痛い。 「廊下は走るな!」 「ごめんなさい」 へへへ。怒られた。ヘラヘラ笑いながら飯田くんを見上げると仕方がないなというような表情で眉が下がっている。かわいい。 「今日は登校が早いな、どうかしたのか?」 「んーや、飯田くんといっぱいお喋りしたかったから早く来た!」 「そ、そうか」 下がっていた眉が上がって照れを隠すような表情に変わる。どの表情の飯田くんも好きだ。 「別に朝早く来なくても、帰ってから寮で話せば良いんじゃないか?」 「寮はいつも誰かいるじゃない。ふたりっきりがいいの」 「………」 ぐりぐり、飯田くんの胸に頭を擦り付ける。そのまま胸に耳を当てるとドクドクドクと飯田くんの心臓の音が聞こえる。心なしか早く脈打ってるように聞こえた。 飯田くんの手が私の肩に置かれてゆっくり引き剥がされる。抱き着かれたの嫌だったのかな? 「いいだくん?」 「そ、それなら……俺の部屋に来るか?」 ふたりっきりだぞ、と小声で付け足された言葉。私に向けられる飯田くんの顔はほんのり赤くて、ジッとこちらを見る赤い瞳とぶつかった。 「夜に女子が男子の部屋行っていーの?」 「それは……」 真面目で優等生な飯田くんからお部屋へのお誘いを頂けるとは。私の投げた疑問に、いやしかし…と葛藤を続ける飯田くんを無視してギュッと抱き着いた。 「お部屋行く!お喋りするだけだもん、なんも問題ないよね」 「そ、そうだな!喋るだけ、喋るだけ…」 その日の夜、お部屋を訪ねた私を迎え入れてくれた飯田くんは緊張感たっぷりで、なんか動きがカクカクしてた。 まぁ飯田くんとの間に間違いが起こるなんて、ないと思うけど。 2017.10.01 @_Busstop_R_ |