小説 | ナノ


▼ 落書き(優希アキラ・学園黙示録ぱろ)




■翌日、朝。リビング。


「…お前……マジで八雲さんとか殺せると思ってんのか…?」


「出来るか出来ないかの話じゃない。殺さなきゃ殺される、ここはもうそうゆう世界だよ。アキラだってそうやって今日まで生き延びてきたでしょ」
「…なら、たとえばもしそれが俺たちだったとしても同じこと言うのかよ。お前は…」

「軽く笑って「じゃあ殺そう」なんて言うのかよ!?」

「………じゃあ何?アキラは僕が奴らを殺すのに躊躇って怯えて、もっと良心的であれば文句がないわけ?自分以外の命も背負ってるのに、自分勝手に怯えて逃げ回ってたほうがいいってわけ?」
「…っそうじゃねーよ…そうじゃねーけど、」
「だったら何!?何が気に入らないんだか知らないけど、人に当たんなよ!!殺すとは言ったけどね、僕だって殺したいわけじゃないんだよ!分かってんだろ!!」

「…………はっ、叶わない片想いで嫉妬に狂いそうなら駆け落ちでもしたら?」
「っ…てめ!!」



ちょうど起きてきた静香と奈緒。
「おはよー…って何この雰囲気」


「……優希、」
「雅紀と見張り変わってくる」


「………ちょっとアキラ、あんた何したの…?」
「っうっせー黙ってろクソババァ!!」
「はァああ!!?」


「おいアキラ」
「顔洗ってくんだよ話しかけんな!」




降りてきた雅紀。
「…あーやっぱり何かあったくさいね」

「変わるって言ってきたお顔が怖かったからさ、下でなんかあったなとは思ったけど。何?アキラとケンカ?」
「……雅紀お前、案外空気読める奴だな」
「俺は皆よりも優希達とは”ちょうど良い距離”だからね。家族でも兄弟でもない。けど、だからこそ見えてるものがあるってことですかねェ」





奈緒と雅紀。
「……二人とも、何かあったのかな。昨日、アキラ君もなんだか様子変だったし…」
「へ?アキラ?」
「…寝る前に部屋に来て……何か話があったみたいだけど、言いたい事まとまらないからって帰っちゃって…」
「…あー、なるほどねェー」

「まー結局、二人とも同じような事でイライラしてんじゃない?『自分に出来る事』と 『望んでる事』がイコールじゃないってゆーか?」

「優希はそりゃーキレたらとことんぶん殴ったりするタイプだけどさ、別に加虐趣味があるわけじゃないし。出来れば穏便に済めばいいと思ってるのに、世界はもうそんな甘いこと許さない感じになっちゃって。殺しても殺しても泥沼で、きっと飲み込んだ泥で肺の中どろどろだよね」

「アキラはそうゆう泥を飲んでる優希を見過ごせなくて、……それは俺もだけどさ、なんとかしてやりたいって思うじゃん?友達だしさ。でもアキラあの子ほら、おバカさんだから。考えてもすっきりできるような結論なんか見つからないでしょ。しかも奈緒ちゃんのこともあるしさ」

「…私…やっぱり邪魔だったかな…。何も役に立たないし……」
「いやいやいや!そうじゃなくて…!!」
「でも、多分そうゆう意味だったからアキラ君言いだしにくかったんじゃないかな?」
「〜んあー!違う違う違う!!〜俺が言っちゃったら反則だけどさー…アキラ、奈緒ちゃんのことずっと心配してたんだよ?」

「俺達には一言も言わなかったけどさ、でも生きてるなら助けに行きたいって…きっとずっとそう思ってたんじゃないかな。……結局奈緒ちゃん助けたの優希だったけどね」

そこがまたアキラにとっちゃ複雑なとこだよねー、と肩を竦める。

「まーアキラの話は置いといてー。そんなわけでさ、優希は優希で結構精神的にギリギリのところだからさ」
そう言葉を切って、奈緒を見ると困ったように笑った。
「あんまりあいつに期待しないでやってよ…壊れちゃうから、さ」


こっから7話パロ。
優希アキラの連携。
「川向こう行きへの最終便だよ!乗るんでしょう?」
「とーぜん、だ!!」
ジャンプで乗り込み。

川辺を走るハンディの屋根の上。優希アキラ。
「………なんかあんなら俺に言えって、言ったよね」
「…あー、俺に出来ることってそんぐらいだかんなー」

「………もしも僕が奴らになったり、気が狂った時は、アキラが殺してよ」

「……骨が折れそうだな、お前が相手じゃ」
「鴇には頼めない。そんな想いは絶対に死んでもさせない。」
「おいおい俺ならいいのかよ」
「いいよ、アキラになら全然気負いしない。せーぜー僕の命背負って生きてなよ」
「お前ほんと俺にだけドSだな」
「気持ち良いでしょ?」
「ふざけんなバーカ」
「……言ってよ、優希を殺すって。そうしたら……安心して眠れるから」
「…………分かった。お前がお前じゃなくなったら、俺が殺す。綺麗さっぱり首落としてやるよ」
「………約束だよ」
「……あぁ」








[ back to top ]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -