書籍紹介企画【第二回】
春待つ冬に読みたい小説
夢十夜
著/夏目漱石
紹介/黒曜石翡翠

あらすじ・紹介文

 『こんな夢を見た』という書き出しが有名な作品。夏目漱石の『こころ』『吾輩は猫である』
等の作品とは異なり、幻想色の強い文章で描かれている。

本にまつわるエピソード

 この作品を読んだのは中高生のころだった(記憶が正しければであったのは中学生)直前に、吾輩は猫であるを上巻が終わる前に挫折し、夏目漱石はもう無理じゃないかと思っていた。
 夢十夜という名前の通り、10の短編で構成されている作品であるが、なんにせよ私の頭には第一夜の話しか残っていない。
 第一夜の最後の一文は、『「百年はもう来ていたんだな」とこの時初めて気がついた』という分で締めくくられている。この分を読んだとき、主人公の顔がパーッと照らされる様子が目に浮かんだ。
『明ける』
という言葉が似合う作品はこの作品だと私は思っている。寒い冬にいはこの作品を読んで、冬が明け、暖かい春がやってくるのを待つのである。
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