《平穏だった世界に魔王が現れ、大量の魔物を放った。人々は混乱と貧困に苦しむ日々を送ることとなる。その状況を憂えた一人の乙女は、己の命を投げ打って魔王に懇願、しかし彼女の美しさに目を奪われた魔王は、乙女の願いを聞き届けずに彼女を塔に閉じ込めた。あなたは仲間と共に、乙女を救い出し魔王を倒す旅に出ることになる》

 【夢想体験型RPG「エスティニアの塔」】

 旅の中で真実を知るあなた。何を選び、何を失うのか――?



 突き立てた剣を捻りながら引き抜けば、黒いそれは歪な口を大きく開けて悲鳴を上げた。穴の空いた腹部からぬるりとした黒い液体が飛び散る。顔がそれに汚れるのも厭わず、剣の柄を両手で握り込んだ。握りしめた剣の刃にも、黒い液体がぬるりと這っている。

「これで――終わりだ!」

 大きな黒い物体へ跳躍し、剣を振り上げる。自分よりはるかに大きいそれの、首のような一部細い部位を斬りつけた。肉を裁つ感触と共に、黒いそれが切り裂かれる。バシャアッと黒い液体があふれ出し、剣も服も汚していく。サングラスに飛んできたしぶきは、傘の上の雨水のようにしたたり落ちていった。

 ――ギジャアアアアッ!

 赤ん坊の泣き声よりも耳障りな雑音を口から発し、黒い物体は上下に分断された体を激しく震わせた。分断された頭部は地に落ちないまま、宙に浮かんでふるふると震えている。切り口から胴体へとぼたぼたと黒い液体が落ちていた。それを見、素早く後ずさって距離を取る。自分の背後にいるはずの相棒を呼んだ。

「サーナ!」
「天使の杖の宝玉よ、我が声を我らの父母に伝えよ!」

 呼ばずとも、彼女は自身の身長と同じほどの大きな杖をカンッと地面に突き、詠唱を始めていた。サーナの呪文に呼応して、杖の先にはめ込まれた大きな宝石が光を放つ。
 カッと彼女の足元に魔法陣が現れる。それは暴風を伴い、そして宝石の輝きと共に彼女を包み込む。

「偉大なる父なる天空よ、神聖たる母なる大地よ! 邪悪なるかの魔物を滅しその血を消し給え、清浄なる大気を我らのもとに!」

 透き通った長い髪をなびかせ、凛とした顔で黒い物体を睨み付け詠唱するその様子は、何度見ても、身が縮む。

「聞き届けよ――ティアーネ・バフィトリカ!」

 杖の宝玉が眩しい光を放つ。黒い物体の悲鳴が一際大きくなるのを聞きながら、眩しさに目を閉じ腕を翳した。髪が風を受けて肌を打ってくる。瞼の裏が白い。

 ――イギィアアア……!

 悲鳴が段々と消えていく。風も勢いを弱めていき、やがて止んだ。瞼の裏の貧しい白色も段々と落ち着きを取り戻してきたのを確認し、ようやく目を開けた。
 黒い物体は跡形もなく消えていた。地面には黒い染みさえない。まるではじめからいなかったかのように、視界には広大な荒れ地が広がっていた。
 ほう、と息をつく。と、サングラス越しに文字が空中に浮かび上がった。

<YOU WIN>

「勝ったね」

 同じサングラスをしたサーナが誇らしげに言う。うん、と短く返し、視界に次々に浮かんでくる数字に目を凝らした。

「うーん、経験値1200、賞金560G……少ないなあ」
「そうでしょうね。あなたのレベルはもうこのマップでは制限ギリギリの63なんだから。わたしはまだレベル48だから、とても妥当な数値」
「そうなんだけどさあ……サーナがまだそのレベルだからまだこのマップを回ってるわけで……」

 ちらりと彼女を見れば、サーナは不満げに唇を尖らせていた。

「魔術師は魔物の後処理やパーティーのメンバーの援護が主な仕事なの。高得点が取りにくいの! 急所を突いて致命傷を与えることに秀でている剣士と違うんです、お互いがレベル1の時から組んでいるんだから、こういった差ができてしまうものなんですうーっ」
「わ、わかったよ、そう怒らないでよ」
「怒ってませーん」
「怒ってるじゃん……」
「何か?」
「何でもありません……」

 しょぼん、と地面に目を落とせば、彼女のため息が聞こえた。

「……全く、そうやって魔物の体液を避けもしないで……それを浴びるだけじゃなく、体液が染みこんだ地面を踏むだけでも、プレイヤーはマップを進むごとにHPを奪われるっていうのに」

 そういえば、と自身を見る。服に黒い染みがいくつもできていた。頬を拭えば、袖に黒い染みがついた。

「何のために魔術師が魔物の体液で地面や大気を汚染しないように消滅なんていうAPを大きく削る技をやってるのか充分考えて欲しいものねー! もう!」
「そうだった……」
「HPがゼロになればゲームオーバーで経験値や所持金が半減、プラス、マップ攻略記録が全部消滅! リスクの大きさをわかってて浴びてるの?」
「倒すのに必死で忘れてたよ。まあ、現実世界に影響があるわけじゃないし。いわゆる夢だからさ、この世界は」
「あなたのそういうところが不安。全く……これでは、あなた一人で戦闘に行かせて上げられないじゃない」
「え?」

 思わぬ言葉に驚いて彼女を見上げれば、サーナ――現実世界では幼なじみの清水明日香は、怪訝そうな顔で見返してくる。

「何? 当然でしょ? もうじきあなたのレベルはこのマップの制限レベルを超える。そうしたら経験値も賞金ももらえないのよ? そこまでしてわたしと組む利益は何?」
「それは」
「そろそろ潮時。お互い、他のパーティーを組んで頑張った方が」
「嫌だ!」

 叫んでからハッとした。当然、彼女は不思議そうな顔で目を向けてくる。

「え?」
「え、あの、その」

 しどろもどろになる自分の口が憎らしい一方、理由を言うべきか迷っていた。でも、言ってしまったら、彼女は知ることになってしまう。

「……アルター」
「な、何?」
「……あなた、余計なこと、考えてない?」
「えっ?」

 眇められた彼女の綺麗な目に映り込む自分の姿に、心の中で呆れる。
 黒い液体に汚れた服、拭った跡が残っている頬、もともと茶髪なのにところどころ黒くなっている髪。未だに仕舞っていない剣には魔物の体液がべっとりとついていて。
 ああ、無様だ。

「ぼくは」
「わたしはね、アルター」

 言葉を遮るようにして彼女は声を発する。その綺麗な紫色の目に情けない姿の相棒を映したまま。

「最後まで生きたいだけ。ただそれだけに、このゲームをしてる。だって現実世界でわたしはベットの上でずっとひとりぼっちで、学校にも行かせてもらえないし、手術ばっかりだし……生きている感覚が、ないんだもの」
「生きている、感覚……?」
「それにこの世界では美人にカスタマイズできるし、髪の色も目の色も思い通りだし。何より、髪がある。……こんなに長い髪は初めてかもね」

 さらり、と自分の髪を撫でる彼女の表情に、胸の奥がぎゅっと縮まる。

「向こうの世界は嫌。坊主だし、ずっと抗がん剤漬けだし、友達もあなた以外いないようなものだし、それに、強くないもの」
「そんなこと、ないよ」
「強くなんかない。だって現に病院暮らしだし歩けもできなくなったし。……だからこそ、この世界では強くありたいと思える。体力的な話だけじゃなくてね。それに、魔術師を選んだのは他の人を支えられる職業だからよ。ずっと支えられてきたんだもの、支えてみたくなったのよ」

 支えられ続けてきて、ずっと、支えることに憧れを抱いてきたのだ、と彼女小さく笑った。そんな彼女に何も言えないまま、しまい忘れていた剣の柄を握りしめる。

「……違う」
「え?」
「違うよ」

 強い口調でそう言い、真っ直ぐに彼女を見つめる。
 呪文を唱えている時の彼女は、眩しくて、怖かった。敵わないと思った。そして、頼もしいと思ったのだ。
 君は弱くなんかない。
 そう伝えようとした、その時。

 ――ビーッ! ビーッ!

 聞き慣れた警戒音が脳内に鳴り響く。魔物が近くに現れる警告だ。
 慌てて周囲を見渡す。が。

「いないよ……?」

 魔物らしき黒い姿はなかった。サーナも首を傾げて目を合わせてくる。

「まさか、バグ? でも今回ログインする直前にメンテが入ったはずだし、ゲーム内システムパトロールもちゃんと回ってるはず――」

 サーナがそう言った、その時。
 彼女の背後の空間が歪む。急に現れた黒い染みに、一瞬喉を詰まらせた。

「っあ……!」

 黒い染みが大きな人の形をとっていく。
 魔物だ。しかも、このマップで低確率で現れるという、対応レベル57の魔物デス。死神とも呼ばれ、大きな鎌を持ち、プレイヤーから一定時間姿を消すことができる。
 普通このマップを回っているプレイヤーでは運でしか勝てない相手だ。
 まさか、遭遇するなんて。

「サーナッ! 後ろだ!」

 叫び、手を伸ばす。彼女は状況を呑めていないまま大きく目を見開いていた。その手を掴んで、引き離すつもりだった。
 伸ばした指の先が、サーナに触れようとした、その瞬間。

 ――ジジッ!

「っ?!」

 視界が――サングラス越しの視界がノイズにかき乱される。同時に倦怠感に襲われ、伸ばした手で何も掴めないまま、地面に膝をついた。

「アルター!」

 悲鳴に近いサーナの声が聞こえ、そちらに意地でも一歩踏み出そうとし――鈍器で殴られたかのような頭痛が襲ってくる。耐えきれず地面に手もついた。

「っは……」

 体がだるい。現実世界でインフルエンザに罹って熱が出た時みたいだ。そう思って、気付く。
 ああ、そうだ、まだサーナに異常状態を解消してもらっていない。さっき戦った魔物の体液のせいで、動くたびにHPが削られているのだ。しかもサングラス越しの視界で確認してみれば、あの魔物の体液には毒効果もあったらしい。毒効果は対象の動きを鈍くさせる、厄介な効果だ。
 こんな時に、そんな。

「アル……痛っ!」

 サーナが高い声を上げる。見上げれば、サーナの長い髪を無造作に掴んだデスが佇んでいた。サーナの髪が、魔物に触れている部分がら艶を失っていく。
 魔物の体液だけでなく、その体に直接触れるだけでもプレイヤーには影響が出る。剣士や闘士は防具を身につけて自身の防御力を上げられるが、魔術師に防具は相性が悪く、ゆえに魔術師は魔物の接触に弱い。それもあっての後方支援なのに、まさか背後から襲われるなんて。
 対応レベル55の魔物から、後方からの攻撃ができるようになっている。このマップで経験値を稼いでいるのはレベル50くらいまでのプレイヤーがほとんどだ。それもあって、このマップに現れるデスは運でしか勝てないと言われている。
 まさか、こんなタイミングで遭遇するなんて。

「サー、ナ」

 引っ張られて痛いのだろう、彼女の顔が歪み、両手は引っ張られている髪を引っ張り返すのに必死だ。あれでは防御魔法も詠唱できないだろう。魔法には杖を地面に垂直に立てることが必須条件だ。
 こんな時だからこそ、詠唱のいらない剣士の出番なのに。
 彼女の髪が徐々に艶を失っていく。
 彼女が望んだ、欲しがった髪。美しい長い髪。さらりと風になびく髪。
 ――現実世界の彼女が二度と得られないもの。
 それが、目の前で、朽ちていく。

「……させない」

 グ、と拳を握りしめる。

「させない!」

 体に息を詰めて力を込める。何とか立ち上がることはできた。しかし頭はガンガンするし視界にはノイズが入るし、よく見なくともHPのゲージが徐々に減っていっている。
 HPは現在2387、一回動くたびに87減少、ならば。

「……あと、27行動」

 28行動目、この体は消滅し、経験値と所持金を半減した状態でゲームスタート地点に強制移動させられる。
 サーナとの冒険が終わりを告げる。
 それでも。
 グッと顔を上げて敵を睨み付ける。デスの片手にサーナが、もう片手に鎌がある。28行動もあれば、サーナをデスから引きはがせる。

「ア、ルター……!」

 微かに彼女が呼んでくる。きっと彼女にもこちらの考えは伝わっている。HPやAPといったデータはパーティー内で共有しているから。
 ごめん、と心の中で呟く。

「……させない」

 睨み付けた先で、デスは鎌を持った黒い腕を振り上げる。それと同時に駆けだした。途端に視界にノイズが入り乱れ、膝が地面につきそうになる。
 それでも、顔を下げないまま、走る。
 させない。
 彼女を――さいごまで、護る。
 彼女をこの世界で死なせはしない!

「うおおおおおおお!」

 魔物の体液で濡れた剣を振りかざし、その鎌めがけて振り下ろす。視界が完全にノイズにかき消される。剣がずしりと重い。振りかざした瞬間に刃から飛び散った魔物の体液が顔に降りかかってくる。さらにHPの減りが大きくなる。
 それでも。
 諦めるわけには、いかないから――!


 ザシュッ!


 全ての動きが止まった。
 目の前の光景に、呼吸を忘れる。

「サー、ナ……?」

 彼女の近くできらめく刃。
 はらり、と落ちる彼女の美しい髪。
 刃が切ったのは、彼女の美しい長い髪。
 彼女の欲しがっていた美しい髪を切ったのは――彼女の手にした、小刀。

「な、んで……」

 デスに掴まれていた髪を小刀で切り離し、彼女はデスの拘束から逃れた。

「――天使の杖の宝玉よ、我が声を我らの父母に伝えよ」

 トッ、と杖を地面につき、彼女が呟く。静かな声に応えて、カッと宝玉が輝いた。暴風が彼女の肩ほどになった髪を舞い上げる。

「偉大なる父なる天空よ、神聖たる母なる大地よ。邪悪なるかの魔物の全てを消し給え。全ては大いなる創造神の御心のままに」

 透き通った短い髪で彼女の表情が見え隠れする。眩しさと暴風の中、目を瞑ることも魔物から離れることも忘れ、光と風の中の彼女に見入る。
 綺麗に切り揃った短い髪が風にもてあそばれているのをそのままに、凛とした顔で黒い物体を睨み付けている。その目に宿るのは、激しい、しかし抑えられた、殺意に近い怒り。

「聞き届けよ――アトヴィレス・ジーミテ・アフィリアネリル」

 一際激しくなった光の中、炎のようなきらめきをもった目が、魔物を射貫く。

 ――グギャアアアアア!

 デスがのけぞって悲鳴を上げた。鎌を落とし、頭をかきむしり、しかし杖の宝玉が放つ光に包まれていく。
 のたうちまわるデスに、サーナはスッと目を細めた。

「失せろ」

 その一言を合図とするかのように光がデスを完全に包み込む。暴風の中にデスの悲鳴がかき消されていく。HPの削られていく体で暴風はさすがに耐えきれなくなり、尻餅をついた。
 眩しい光が辺りを真っ白にする。目を閉じてもその白さは瞼の裏から見えた。いつものように、その眩しさが薄れていくのを待つ。
 やがて目を開ければ、やはり魔物の姿も黒い染みもなかった。けれど。

「サーナ……」

 見上げた先で、サーナはあの鋭い目をこちらに向けて来た。怒りの秘められた、強い、眼差し。

「あ……」

 言葉を失った相棒に、彼女は小さく肩を上下させた。そして杖をコトンと地面につく。

「天使の杖の宝玉よ、我が声を我らの父母に伝えよ。……偉大なる父なる天空よ、神聖たる母なる大地よ、彼の者に宿りし邪悪なる気配を滅し、清浄なる心身を彼の者に与え給え。聞き届けよ――テア・キュア・ディ・ヒ−ル」

 パア、と温かい光が宝玉から発される。魔物を消す時とは違う光が、体を包んだ。ほわりとした、人の体温に似た温かさが足先から頭頂部まで染みこんでくる。
 光はスウッと消えていった。目を閉じるほどの強烈な光ではなかった。そして、サングラス越しの視界の端、二本のゲージ――HPとAPが満タンになっているのに気がついた。異常状態を示すアイコンも消えている。

「……サーナ」
「馬鹿」

 唐突に言い放ち、サーナはフイッとそっぽを向いた。髪が肩の上で揺れる。

「だから言ったでしょ? 体液をあまり浴びるなって」
「……まさかすぐにあんな強敵が来るとは思ってなくて」
「その油断が禁物なの。あーあ、無駄にAP使っちゃった。今日はもう宿で回復しましょ。これ以上戦えないもの」

 さらり、と髪をなびかせて彼女が呟く。
 確かに、自分のゲージの下、サーナのゲージでAPが半分以下になっている。先程使った魔法は、対応レベルが上の敵を一撃で消滅させるほどの超強力魔法だ、相当なAPを消費しただろう。
 それも謝らなければだが、それよりも、言いたいことがあった。

「……サーナ」

 名前を呼べば、サーナはふと視線を逸らしてまた髪を触った。

「……髪なんて安いものよ。このゲーム世界が現実世界と違って体が全く成長しない世界で、髪がもうこれ以上伸びなくても、わたしは後悔していない」
「……ごめん」
「何で謝るの? わたしは誰かの手助けをしたくて、生きていたくて、この世界にいるの。むしろ本望よ。自己犠牲ってやつを親やあなたではなく、わたしができたんだもの」

 あなたのせいでストレスたまって全部の髪抜けちゃう運命だったのかもしれないし。髪が抜けきる前に自己犠牲ってのを体験できて良かった。
 現実世界で髪を失った彼女は、そう付け足して笑った。
 ――彼女は強かった。大切にしていたものを失っても、こうして笑っている。
 その笑顔に何も言えないまま、言わないと心に決めたまま、微笑み返す。

「……そっか」
「ああ、そうだ、アルター」

 よろり、と立ち上がった相棒に、サーナがくるりと向き直った。

「何?」
「ありがとう」

 穏やかな風に髪をなびかせ、彼女がにっこりと笑う。

「今も、今までも、いつも全力でわたしを護ろうとしてくれて、ありがとう。ありがとう――貴晃」

 現実世界での名前を呼んで、彼女は満面の笑みで、しかし少し照れながら、笑う。




 その笑顔を、ぼくは、目に焼き付けようと瞬きを必死に堪えた。それでも風が少しあったせいもあって、何度かは瞬きをしてしまったけれど。
 彼女は強い。何を失っても笑顔は忘れないところが、特に。きっとそれは、現実世界での自分の体の状態を知っても変わらない。きっと、知った後も変わらずに、己の願いを叶えようと全力を尽くすんだろう。
 だから。

「じゃ、宿に行こうか、サーナ」
「はーい」

 ――現実世界であと一週間で失われるという君の命を、ぼくは、この世界でできるだけ長く、護り続ける。そのために、彼女のように、彼女より、強くなる。
 そう決めたんだ。

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