14


「…………」

静かな、保健室。
この前まで津山くんも夏代ちゃんも居たのに
今は誰もいない。
やっとかなぁって思う反面、
やっぱり少し寂しい気がするんだよなぁ。
って考えると夏代ちゃんが
特別教室から帰ってきて。

「夏代ちゃん」
「はい?」
「卒業式、出れるといいね」
「…………?」
「……なーんでもない!」
「?そうですか」

津山くんがここに来なくなってから
少しだけ夏代ちゃんの表情も言動も
なんだか冷めてる気がするんだよなぁ。
うーん…………。

「せーんせーい!」
「あれ?」
「転んだ!」
「…………」
「?津山くん?」
「いや、俺じゃなくて」
「こーこー!」

じゃん!と言わんばかりに
津山くんの背中からひょっこり顔を出す、
津山くんの親友くん。
元気系の男の子でいつも何かと一緒にいる。
気がする。

「膝が痛くて歩けないから!」

寝癖なのかアホ毛なのかが
ぴょんぴょこぴょんぴょこしてる。
その子と津山くんが現れて
夏代ちゃんはびっくりしてる。
かわいいなぁ

「夏代、久しぶり」
「お、お、お久しぶりです……!」
「ははっ、元気だった?」
「はい!」
「それならよかった」
「津山先輩は?」
「ん、俺も特に変わりないかな」
「よかったです」

「つーやーまー!」
「なに」
「結構重症!」
「………捻挫と擦り傷だろ」
「そう!」
「で?」
「歩けないからおんぶ!」
「…………」
「え!?見捨てるの!?」
「わかったから」
「わーい!」
「………じゃ、またな、夏代」
「はい!また!」

津山くんと久しぶりに会ったらしい
夏代ちゃんは少し元気になった。

もう少し、頑張ってくれるといいな、なんて。


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