君のその言葉は聞きたくなかった。
言いたいことはなんとなく気付いていたから。
つげられた“さよなら”は僕の心を切り裂いた。
去っていく君の後ろ姿は
なぜか悲しく見えたんだ。
知っていたんだ。
君が僕のために分かれてくれたことを。
気付いていたんだ。
君が君のために分かれようとしたことを。
そばに居続けることが、こんなに難しいなんて
あの頃の僕は全然知らなかった。
いつかもう一度、
もしもこの道が、平らになったら
君を誘って一緒に歩きたい。
fin.
あとがき
「Seriez-vous à côté de moi? 」
フランス語ですね。
独白って書きやすくていいな、と思いますが、何か書いていて物足りないのです。
独白を書いていると、なんだか詩と区別がつかなくなります。
翡翠