第三章
生き字引の老人が口を開きました。
「確かに、我らにとって、貧乏、疫病、死は、関わりたくないモノだ。
だからといって、邪険にすれば、我らも邪険にされる。
三つのモノノケをお祀りしよう。」

その途端、血相変えて非難の嵐です。
「何故そこまでしないと駄目なんだ!他に案はないのか!?」

生き字引は即座に返します。
「ならば、君達の素晴らしい案を聴こうか?」

彼等は、ぐうの音も出ず、座り込んでしまいました。

文句だけは誰でも言えますからね。
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