It's a half moon tonight. 二人で揺らす黒い水面に 真っ白な満月が波打つ 放物線を描く冷たい粒は 光を受けてまるで真珠のよう 静かな暗闇の中僕たちは 光を見つけながら大きな声で笑った 両手ですくった水が 蹴り上げた水が 雨のように降り注ぐ 白い月が空に浮かぶ夜 見上げる僕ら手をとり合って 「君しかいないんだ」って言えなかった 月の光にきらきらと輝くそれらは 足元を浸す真っ黒な海と 同じものとは到底思えなかった 冷たい感覚さえなくなる 淡い笑顔が目に浮かぶ夜 全ての灯りを消したというのに、光 どうして月だけは明るい 白い月が空に浮かぶ夜 見上げる僕ら手をとり合って呟いた 「大好きだ」って 君には聞こえない 悲しい歌が聞こえてくる夜 君の隣で僕は口ずさむ 今は悲しくても 前を向けるような歌を | ||