君のこと


私とずっと一緒に旅しているのは鬼弟子の曽良くん。そして彼は私の大事な大事な一番の愛弟子でもある。
私の門弟たちの中で一番私に対する態度が悪いのに、一番世話を焼いてくれる。
師匠である私を容赦なく殴ったり私の渾身の句を一蹴して指で貫いたりするくせに、俳句止めようとしたら「俳句に生きてくれるならそれでいい」と言って励まして(?)くれたり。
矛盾だらけの曽良くんだけど、それは彼が本当に本当に不器用なだけだ。気持ちにも恋愛にも。




って思ってたけど、今曽良くんが私の腕掴んでいきなり背負い投げしてきた時点で、やっぱり彼はただの魔性のドSだって思い直したよ。



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気持ちに不器用だからあんな態度なのか、単に芭蕉さんの反応が面白いからわざとあんな態度なのか。やっぱり河合さんは分からないお方である。

そしてこれは曽芭文なのか通常運転なのか私にも分かりません。

2012.08.15

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