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運命の人

初めはどうしてこんな奴を好きになったのか理解に苦しんだ。でも好きになってしまった方が負け。今では愛おしくてたまらない。



「カッターなかったー…やべ、きたコレ!」
「やべ、あの子可愛い」
「森山ー、今の聞いてた?」
「ああ、もちろん」
「嘘つけ」
「てかあのレジの子すげー可愛いくないか?」
「え、まじ?」
「ほら」
「確かに。でもお前には俺が居るだろ?」
「そうだけどやっぱり可愛い子居たら気になるのが男じゃないか」
「まぁ…そうだけど」

そう言うと目線を逸らし話さなくなる伊月。これは気にしてる証拠。見た目はクールに見えるけど意外と子どもっぽいし、ヤキモチやくし、ダジャレ面白くないし、とにかく凄く可愛い。その辺にいる女の子よりも。

「どうしたんだ?」
「いや、可愛いなって」
「あの子がか?」
「お前が」
「あの子には負けるよ」
「余裕勝ちだろ」

ドヤ顔で言えば「森山はかっこいいなー」なんて言うもんだからキスした。


「俊、愛してる」


20140619

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