今日は君と二人

▼神無様へ/相互記念/風丸夢



私は同じクラスの風丸くんが好き。走っている風丸くんがとても好き。だって凄い楽しそうに走るもん。そんな風丸くんを見てるとこっちまで楽しくなる。

だから好き。


放課後になると陸上部を見に行く。それが最近の日課だった。

『早く見たいな』


見てるだけで、幸せ。なんて言えば嘘になる。本当は隣に居たいし側に居たい。けどきっと、そんなの無理だから見てるだけ。

『…あれ?いない?』

おかしい。いつもなら来てるのに…。

「あ、いつもの人」

金髪の男の子に声をかけられた。

いつもの人って…。

「風丸先輩なら、サッカー部のスケットに行ってるよ」

『え、あ、ありがとう…』

どうして分かったのかとか気になったけど、なんだか恥ずかしくなり、逃げるように走ってサッカー部の所へ向かった。

『…』

そこには、とても楽しそうにサッカーをしている風丸くんが居た。

『…かっこいい』

「どうした?」

『…っ!』

バッと見ればそこには風丸くんが居た。

『…か、風丸くん!?』

さっきまであっちに居たのに、速い!

「陸上部かサッカー部で悩んでるのか?」

急にそんな事を言われたので、キョトンとする私。

「…?いつも陸上部を見てただろ?てっきり陸上部に入りたいのかと思って…。違うのか?」

『…えっと』

風丸くんを見てた、だなんて言えるはずもないし…

「俺を、見てた?」

『えっ!?あ、その///』

しまった!口に出しちゃった!//

お互い顔が赤くなる。

「どうして、俺を?///」

こうなったら、言うしかないと思い、小さな声で答える。

『…す、きだから////』

「なっ///」

『風丸くんが好きだから!///』

もう一度、そう言えば風丸くんの顔が更に赤くなる。

「…俺も好きだ///」

『!//』

「実は同じクラスになった時、一目惚れ…だったんだ//最近、陸上部を見に来てくれてただろ?その時の名字が凄い楽しそうに見てくれてたから、なんだか嬉しくなってさ…///だから今日サッカー部に来てくれたのも嬉しかった//」

『風丸くん…//』

「名字…//」

お互い見つめあった、その時

「おーい、風丸!いい空気になってるとこ悪いが練習始めるぞ!」

ピンクの頭の人が叫んだ。

「…わかった!//」

「じゃあ練習してくる。」と言い走りだそうとする風丸くん。けど急に立止まる。

「良かったら…一緒に帰らないか?//」

満面の笑顔で『うん!//』と答えると顔を赤くする風丸くん。なんだか可愛いな、と思って見てたら「あの子、風丸の彼女か−?」「さすが風丸!」「いいな−」「可愛いなあの子!」などとメンバーに言われていた。

は、恥ずかしい…//



◆今日は君と2人
(いつもは1人だった帰り道)
(だけど今日からは2人)
(大好きだよ風丸くん、)
(俺も好きだよ名字)


***
相互記念/神無様へ
わわわ、なんか色々すみません(T_T)風丸、初挑戦だったので口調が…。ちなみにピンクの頭の人は染岡です←
相互して下さってありがとうございました!
2011・1229
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