拒否権はなし



「で、君は僕にくれないの?」

『なにを?』

「言わなきゃ分からない?」

『言っても分からない』



だってそうでしょ?男女問わず人気があるサル。サルの足元にある紙袋にはほぼメンバー全員には貰ってるんじゃないか、っていうくらいチョコが入っている。そんなにチョコがあったら私のなんていらないよね?なに?まだいるの?虫歯になりたいの?鼻血出したいの?馬鹿なの?


「今、失礼な事思ったよね名前、」

『うん』


素直に返事をすればため息を吐くサル。ため息を吐きたいのはこっちなんだけど。


「名前、嫉妬してるの?」

『してたら悪い?』


再びため息を吐くサル。でも今度は何やら顔がニヤついている。この顔はいつも悪い事を考えている時の顔。しかも近づいてくる。


『なに?…っ!』


触れるだけのキス。そしてまたキスをされる。今度は深い深いキス。息が出来なくなりサルの胸を叩く。


『はっ……はぁ…』

「チョコが貰えないなら名前を貰う事にするよ」


「だから後で部屋に来てね」と言い去って行くサル。




拒否権はなし
(サルの変態っ!)
(せっかくチョコ作ったのに…!馬鹿!)




――――――


部屋に行った後も書きたかったんですけど文章にするのが難しくてやめました。しかもリクエストの"ほんのりエロ"じゃなくがっつりエロくなってしまう気がしたので強制終了しましたすみません。ご希望に沿えたかは分かりませんが喜んでいただけると嬉しいです。

企画参加ありがとうございました!


2013年2月7日




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