雨の日の告白




私は知っている。飛鷹君は見た目は凄い怖いけど凄い優しいってことを。

だってね、転んだ私の手を掴んで立たせてくれたり、消しゴムを忘れたら貸してくれたり…一緒に荷物を運んでくれたり。本当は凄い優しい人。

今日はあいにくの雨。すると目の前に飛鷹君を見つけたの。この前も困っていた所を助けてもらったからお礼を言おうと近づくと飛鷹君は傘を地面に置いた。何かと思い傘の下を見てみるとそこには猫がいたの。


や、優しすぎる…!


私はすかさず飛鷹君を傘に入れた。


「名字さん?」

『濡れちゃうよ?』

「大丈夫だ」

『ダメだよ!風邪引いちゃう』

「でも」

『一緒に入れば問題ないでしょ?』

「そう…だが、」


にこにこと笑顔で私は飛鷹君を見る。けれど飛鷹君は私から目線を反らし「俺なんかと居ない方がいい」と言い出す。


『私は飛鷹君だから一緒に居たいな』

「え?」

『そんな自信のない飛鷹君にこれをあげよう!』


ガサゴソと鞄をあさり、シンプルにラッピングされた箱を出す。


『優しい飛鷹君が大好きです!』



雨の日の告白
(返事は?)
(っ!俺もだ//)




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