良かった


どうして誰もいないの

もしかしてまたあの影山って人が…!


そう思っていたら後ろから声が


「名字ちゃん!」

源田さん…!

「久しぶり、だな」

佐久間さん…!


気づいたら私は二人に抱きついていた


「わっ、と」

「ちょ、名前///」


『よか、…………た』

「え?」

「声…」


『わ…た………し…こ…ぇ』

「声が出るようになったんだな!名前ちゃん!」

とりあえず中に入ろう、と源田さんがいい二人はベッドに私は椅子に座った。


「声が出るようになって良かった!」

「名前?」


あの時以来、声が出なかった為、驚きすぎて私は固まっていた。


「大丈夫か?」


佐久間さんが心配そうに見てくる。


『わた…し、声……が』

「ああ、ちゃんと声が出てる」


佐久間さんのその言葉で嬉しさと安心した気持ちになり泣いてしまった。

「名前ちゃん、どうしたんだ!?」

『あの時…以来、声…でなかったから』

「そう、だったのか」


泣いている私の背中を擦ってくれる源田さん、そして頭を撫でてくれる佐久間さん。




◆良かった
(二人が無事で)
(そして、声が出て)




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