鳴らない携帯
名字は大丈夫だろうか
「鬼道!」
元気だろうか…
「鬼道!」
泣いてはいないだ「鬼道!」
「円堂…どうした?」
「鬼道こそどうしたんだ?さっきからボーとして」
「いや、何でもない。少し休んでくる」そう言い木陰へ向かう。
携帯を見ればメールも電話も何もきていなかった。名字に番号を教えたが1度もきていない。
忘れているだけだろうか?いや、まあ別にいいんだが、名字の事が気になって仕方ない。
(恋煩いね)
(こいわずらい?)
(キャプテンは黙ってて!)
(音無さん、楽しそう)
そんな会話がされているとは知らず携帯を眺める鬼道。