【ポケモンBW/デント】
「君とビンテージになりたいんだ!」
『は?』
いきなり呼び出され何を言い出すかと思えば、
『ビンテージですか、』
つまり恋人ということですか。
「そう!君と僕のテイストなら良いフレイバーを築く事ができると思うんだ」
『そんな理由?』
「へ?」
テイストだとか、フレイバーだとか、そんなちゃんとした理由じゃないなら私は恋人になる気はない。
恋人って好きな人となるものでしょ?私はデントの事好き。だから、デントも私の事が好きなら恋人になっても良いと思うの。でもテイストだとか、フレイバーだとかそんな理由じゃ嫌!
『じゃあまたねデントくん』
出直して来なさい、と言い、去ろうとするが、デントに腕を捕まれた。
『なに』
「好きだよ、名前」
腕を捕まれ、勢いよく腕の中に入れられたかと思えば突然の告白。いや、さっきもしてたけど、けど!
「こう言えば分かってもらえる?」
耳元でそう囁かれ、ビクッと反応してしまう。
「耳、弱いんだ」
『うる、さい』
「で、返事は?」
『私も好きですよ』
仕返しに自分の唇を彼の唇へ押し付けてやれば、顔を真っ赤にするデント。
「不意討ちは酷いな」
『嬉しいくせに』
くすくすと顔を見合せ二人笑いあった。
(なぁ、お前ら店でいちゃつくの止めろ)
(デント、仕事して下さい)
((あ、))
お店の中だというのを忘れていた二人であった。