【イナズマイレブンGO/鬼道】
お互いに仕事だからなかなか君に会えない。だが、それは仕方ない。会えた時にゆっくり二人の時間を作ればいい。
そう俺は思っている。
「大丈夫か?」
『なにが?』
「体調とか色々とな、」
『大丈夫』
そう名前は言うものの、やはりしんどそうだ。しんどい時や疲れている為か、いつもより口数が少ない…
「無理はするなよ」
『ん』
軽く返事をしコーヒーを飲む名前。
コーヒーを飲み終え、しばらくするとカクカクと頭を揺らし始め、眠ってしまった。
「(相当疲れているんだろうな…)」
時計を見ればまだ17:30。寝るのには早すぎる時間だ。
「(無理し過ぎだ)」
名前もまた財閥の人間。早くに両親を無くし、若くして財閥を支えてきた。愚痴すらもらさない彼女を俺は尊敬している反面、心配だ。
いつか、爆発してしまうんではないかと
いつか、消えてしまうんではないかと
『ゅ…と…』
すると隣から小さな寝言が。名前を見ると幸せそうに眠っている。
「(俺の夢でも見ているのだろうか)」
幸せそうな彼女を見ていたら、なんだかこっちも幸せになった。
名前が爆発しそうになったら、俺が止めよう
消えそうになったら、消えないように傍にいよう
今はこのままで。