「で、ご褒美って何をすればいいんですか?」
「んーとー」

どうしよっかな~って可愛いらしく口元に人差し指をあて考える木兎さん。女子か、

「じゃあ!お兄ちゃんって呼んで!」
「え?」
「ぶっ!!!!www」
「は?」

黒尾さんだけが爆笑するなか、お兄ちゃんと私はビックリして固まった

「え、木兎さんそういう趣味なんですか」
「妹萌えってやつ?wwwやっべwww」
「いーじゃん!俺妹いねーし!一回は言われてみたいの!俺だってお兄ちゃんになりたいの!赤葦ばっかズルイ!」
「いや、俺、兄なんでズルイとか言われても」
「お兄ちゃんって言えばいいだけですよね?」
「うんうん!」

簡単でよかったと思いながら「…光太郎お兄ちゃん」と呼ぶが何故か反応がイマイチだった。あれ?


「俺にも!」って黒尾さんに言われたので「鉄お兄ちゃん?」って呼ぶと急に立ち上がる木兎さん。

「木兎さん?」
「……俺…お兄ちゃんは嫌だ」
「は?」
「だから!呼び捨てで!呼び捨てで呼んで!」


私、お兄ちゃん、黒尾さんで何言ってんだコイツという顔で木兎さんを見る。弧爪さんはゲームが飽きたのか寝ていた。


「流石に先輩を呼び捨てに出来ませんよ…」
「いーからー!一回だけ!!」
「……………じゃあ………光太郎さん」
「さんとか要らないのに!!あ、でもさっきよりはいい!」
「お宅の主将どーしたの?ww頭大丈夫?」
「もう手遅れですね」
「?」

「名前!」

急に呼び捨てで呼ばれた名前。何事かと木兎さんを見ると満面の笑みで

「これからも呼び捨てでよろしく!!」

と言われた。


さっきと言ってる事違うじゃねーかとツッコミをされていたが私はそれどころじゃなくて…不覚にもときめいてしまった。


「…光太郎さん、シャーペン踏んでます」
「え?うわ、痛ってー!!」
「お前馬鹿なの?www何なのwww」
「はあ、」
「…うるさい、」




そんなこんなで、時間も時間だったので、勉強会はお開きになりました。



私も呼び捨ての方がいいと思ったのは内緒。


20150115







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