「お前、またかよ!再開して30分しか立ってねーぞ!」
「さっきまでのテンションはどうしたんですか」
「……」
黒尾さんが怒る中、お兄ちゃんは呆れてて、弧爪さんは…ゲームをしていた。それはいいのか
「だってやる気でねー」
「あー、こうなったらまた1時間はこれだぞ」
「すみません、うちの主将が」
「いや、お前は悪くないから」
完全に弧爪さんは勉強会からログアウトしている。だから、それはいいのか…
「ん?」
何故か凄く視線を感じると思えば木兎さんにガン見されている。
「木兎さん、どうしました?」
「名前ちゃんからご褒美もらえるなら頑張れるかも…」
「おまwww」
「木兎さん、それセクハラです。やめて下さい」
「まだ何も言ってねーじゃん!!」
「私に出来る範囲の事ならか構いませんが…」
「ちょ、名前!」
「まあ、まあ、本人から許可が出たんだしいいんじゃね?」
「黒尾さん、その顔やめて下さい」
「よっしゃ!俺は海賊王になる!」
「ぶはっwww海賊王www」
はあ、とお兄ちゃんが深くため息をつく。「大丈夫?」と声をかければ、「あまり甘やかすとろくな事がない」と呟いていた。
すっかりやる気になった木兎さん。さっきと違ってスラスラと教えられた問題を解いていく。あれ、実は勉強できるんじゃ…?解き終わった問題を黒尾さんが採点すると8割は正確で他の問題用紙も次々と正確が続いた。
「やっべ俺天才じゃ…」と驚く本人。もうお兄ちゃんは疲れきって真顔になっていた。
「赤葦、顔ログアウトしてんぞ」
「さてさて、名前ちゃん。例のご褒美の事なんですがー」
「木兎さん、お願いですから、変な事言わないで下さいよ。俺の妹に」
「変な事って、あかあし、やらしー!!」
「やらしー!」
黒尾さん、木兎さんがお兄ちゃんをひやかしていると弧爪さんに「うるさい」と注意された。
20150115