【ハイキュー!! 木兎】



「ただいまー…って靴多っ!」

学校帰ってくると玄関には沢山の靴。三人?お兄ちゃん入れて四人か、今日は多いな。来週からテストだから勉強会かな。ちなみにテスト前一週間は短縮なので授業はお昼まで。

「へいへいへーい!名前ちゃん!!」

トイレの前で名前を呼ぶこの人はお兄ちゃんの先輩、木兎さん。お兄ちゃん繋がりで仲良くしてもらってる。

「こんにちは。」
「ちはー!!」
「勉強会ですか?」
「そーなのよー!今回赤点取るとやばくてさ!!」


涙目になりながら語る木兎さん。勉強は苦手らしくいつもテスト前は嘆いている。

「大変ですね…頑張ってください。応援してます」
「そうだ!名前ちゃんも一緒にしようぜ!そしたら名前ちゃんに勉強教えてもらえるし!俺あったまいいー!」

ナイスアイデイア!とガッツポーズをして喜ぶ木兎さん。どのあたりがナイスアイデイアなのか。同じ学校とはいえ、私は1年で彼は3年、ましてや私はまだ入学して1ヶ月ほどしか立っていない。教えれることなんてほとんどないだろう。寧ろ私が教えてもらう立場なんじゃないだろうか。ここはツッコミを入れるべきか悩んでいると後ろから声が

「名前、帰ってたのか。お帰り」
「京兄、ただいま」
「今日勉強会しててちょっとうるさいかも」
「うん、分かってる」

いつものことだから、とお兄ちゃんにアイコンタクトを入れる

「へいへいへーい!!あっかあしー!名前ちゃんも一緒に勉強すんぞー!」
「は?」
「よーし!そうと決まれば部屋戻るぞー!」
「いや、俺トイレ行きたいんで。名前、一人が良かったら自分の部屋行っていいからな?」

そう言い残しトイレへと消えるお兄ちゃん。あの目は完全に諦めていた目だ…もう何を言っても無断だと目が語っている……おそらく今回も木兎さんのしょぼくれモード、もとい、勉強したくないモードが炸裂していたのだろう。

木兎さんに引っ張られるように部屋に連れて行かれると音駒高校の黒尾さん、弧爪さんがいた。相変わらず仲がいいなーと思いながら木兎さんの隣に座る。正確には座らされ、こんにちは、と二人に挨拶をし一緒に勉強をする事になったと伝えれば笑顔で「分からないとこは教えるから遠慮なく聞けよ」「…よろしく」と言われた。

お兄ちゃんがトイレから戻ってき、改めて勉強会が再開した。が、



「もうだめだ、無理」

しょぼくれモードが発動してしまった。


20150115






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