今日はバスケ部の試合。友達は用事がある為1人で行くことに…方向音痴の為たどり着くか不安だったけど途中で出会ったバスケ部員の方と一緒に行くことになった。


『水戸部君に出会って良かったよ。私方向音痴だから…』

「(にこっ)」


水戸部君とは同じ委員会仲間。けど彼は滅多に喋らない、というか話しをしているところを見たことがない。が、なんとなく水戸部君が言いたいことは分かる。


『今日の試合、木吉君に誘われたんだ』

「(話を聞いている)」

『きっと誘われなかったら来てないと思うけど…応援してるね』

「(木吉君には言わなくていいの?)」

『え?あ、うん…会えたら言おうと思うけど…』

「(会えるよ)」

『会える…かな?』

「(だって、ほら)」


ほら、と言われ前を見ると会場の前にはバスケ部員が何人かいた。そして


「名字さん!来てくれたんだな!」

『うん』

「凄い嬉しいよ!」


周りなんて気にせず満面の笑顔で言う木吉君に少し恥ずかしいな、と思いながらも水戸部君に背中を押された為『頑張って』と伝える。


「ああ!」

『じゃあ私、客席に行かなくちゃ』

「あ、ちょっと待った。試合が終わったら会場前で待ってて欲しいんだ」

『?うん、わかった』



(試合後の感想聞きたいのかな?)

(木吉〜、もしかして!)
(ああ!今日試合が終わったら告白しようと思ってる)
(え、彼女じゃないの?)
(ん?違うぞ)

130330





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -