たまたまそんな時に私を見つけたからって普通、そんな重要な役私にさせる??
下手したら王様のお嫁さんって殺されたり誘拐とかあるんじゃない??偽とはいえ、危なくない?
そんな事を考えていると、ポンと肩に手を置かれる。
「巻き込んでしまってすまない。でも名前…私はお前と結婚がしたかったんだ。お前が好きなんだ。だから偽じゃなく本当にしないか?」
『…は?』
「一目見たあの日から私は『いやいやいやいやいや、冗談はやめて下さい』
そんな真顔で言われたらトキメイてしまうではないですか七海の覇王様。
「冗談ではない!」
ガバッと両肩を掴まれる。
「まあまあ、シンドバッド王よ落ち着いて。名前ちゃんが怯えてるわ。でも名前ちゃん、シンドバッド王の言っている事は本当よ。ずっと相談を受けてたからね…だから疑わないで」
『でも…』
急に結婚だとか好きだとか言われても私はシンドバッド王の事は別に…
「急には無理だと思う。ゆっくりでいいから私を好きになってくれ」
『なんですかそれ』
どこのホストのセリフですか。可笑しくて笑っていると、じゃあまたねと言いヤムさんが部屋を出ていった
『私でいいんですか?』
「ああ!君がいいんだ」
ぎゅーとシンドバッド王に抱きしめられる。
平凡な日常にさよなら
(まずはお友達から始めましょう)
(え、)
end