「ジャーファルはどうだ?」
『最近、やっと会話をしてくれるようになりましたよ』
「そうか良かった」
『ねぇどうして私に世話係りを頼んだの?』
「お前と気が合うと思ってな」
『そう』
「実際、仲良さげじゃないか二人とも」
『まあ、なんか弟ができたみたいで楽しいし』
「ジャーファルの方が年上だけどな」
ははは、と笑う兄さん。なんか久しぶりに兄さんとこんなに話したな。
「名前、」
『ん?』
「またしばらくしたら旅に出る」
『ダンジョンを攻略しに?』
「ああ」
『頑張ってね』
「ジャーファルを連れて行くが寂しくないか?」
『んー…少し寂しいかな?』
「そうか。ま、必ず帰ってくるからそれまでは国を宜しくな」
『うん』
笑顔でいう兄に少し違和感を感じた。
また何か企んでいるようです
(何を考えているのやら…)