〈BLEACH〉


「本当、あんたらって釣り合わないわよねぇ」
「あ?」
「え?」

一角とその隣に居る私を交互に見ながら乱菊は言う。ちなみに今日は私、一角、弓道、乱菊、修平、射場さん、恋次、イズル、ルキアでご飯を食べに来ている。なぜこのメンツかというと、もともと私と一角、弓道でご飯を食べていたのだけれど、後から乱菊、修平、射場さんが加わり、さらに残りの三人も加わったという訳。


「だってそうじゃない。こーんな、可愛い子と野蛮なハゲとじゃ釣り合うわけないじゃない。」

「修平とかどうよ?アンタと並んで歩くなら一番合うんじゃない?」なんて修平の腕を突っつきニヤケながら言う乱菊。一角の様子を伺いながらあたふたしている修平。うん、可愛い。

「はっ、別に見た目なんてカンケーねぇだろ。男は中身だろ!」
「そうじゃ、一角!男は中身じゃけ、見た目なんかどうでもいいわい!」
「うむ、一理あるな」
「そ、そうですよ、男は中身です!」
「さすが一角さんかっけぇ…」

それぞれに思った事を口にする一同。ほぼ全員が一角の言葉に賛同している。

「でもねぇ。男はそうでも、女はやっぱり見た目も気になるじゃない?例えば頭とか」
「んだとコラァ?!」
「だって髪がない男なんてあたしは嫌よ。それにあんたらあんまり男女の仲って感じしないわよねー」
「あぁ"?!」

今にも切りかかりそうな一角を見て恋次が止めに入る。

「い、一角さん、落ち着いて!乱菊さんもあんまり挑発しないで下さいよ!」

そんな様子を私と弓道は何事もないようにご飯に箸を進める。

「うるせぇ!!黙って聞いてりゃあ!ハゲ、ハゲって何回も言いやがって!」
「ハゲは1回しか言ってないと思いますが…」

そうイズルが言うと、キッと睨む一角。ああ、大人なげないなあ…。イズルはビクッと肩を揺らし謝る。はぁ、とため息をつき私は一角を落ち着かせるために言葉を考える。

「乱菊、」
「なぁに?」
「私は一角がいいの」

その言葉を聞いて一角は大人しく席に座りなおす。

「私の夫は一角以外にいないよ」

ふふ、と笑いながら一角を見ると「当たり前だ」と目を逸らされた。

「さて、仕事に戻りますか」
「えぇー!もう少しいいじゃない!」
「副隊長が近づいてきてるんで」

「来たら騒がしくなるでしょ?」と言い私は瞬歩で副隊長、やちるの元へ向かう。




(一角さん、顔真っ赤スよ)
(ぶはっ!頭まで真っ赤じゃない!ぷくく…)
(ぶはははなは、まるで茹でたこじゃなあ!!)
(ちょ、松本副隊長殿、射場副隊長殿、笑うなんて失礼…ぷ)
(…っ)
(わわ、皆さんそんなダメですよ笑っちゃ…っぷ)
(ふふ、本当出来た奥さんだよね。彼女。僕がもらおうか?)
(てーめぇーらぁああああ!全員切ってやる!!!あと弓道!!どさくさに紛れて何ぬかしてんだコノヤロォ!!誰にもやるかよ!!!アイツは俺の女房だ!!)


20140421





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