(ポケモンBW/デント)
「いけ!マイビンテージ、ヤナップ!」
「ヤナー!」
デントさんが投げたボールからはヤナップが出てきた。デントさんと一番仲良しのポケモンだ。
『はぁ…いいな…』
私はデントさんのバトルを観ながらため息をつく。バトルがしたいからとかそんな理由でため息をついている訳じゃない。ただヤナップが羨ましいだけ。
『私もビンテージって言われたい』
それは叶わない夢。私は一般人で彼はジムリーダでポケモンソムリエという私とは全然違う世界の人。このレストランに来てバトルを観るたびにため息が出る。デントさんを見れば見るほど気持ちは大きくなるばかり。それでも彼に会いたい、彼を一目でも見たいからレストランに来てしまう。
バトルが終わり再び食事をする。周りを見れば先ほどのバトルの感想を言い合っている女の人ばかり。
私は1人でスープを飲んでいた。
「どうしたの?」
『え?』
誰かと思い前を向けばデントさんが…って、えぇええ!?
『デ、デントさん…!?』
「最近、元気ないよね?僕で良ければ聞くよ」
優しく微笑むデントさんにドキドキしながら平然を装う。
『な、何でもないです…』
「僕じゃダメ?」
『え?』
「僕じゃ、君を笑顔にできないのかな」
『なっ///』
「自意識過剰かもしれないけど僕がバトルに勝った時や、料理を食べてる時の君の笑顔が好きなんだ」
『す、す…!?///』
「好「デント、口説いてないで仕事して下さい」
「ああ、ごめん。じゃあまた後でね」
さらっと凄いことを言って仕事に戻るデントさん。今好きって言った!?しかもまた後でって…!?
マイビンテージ
(マイビンテージになって下さい)
(喜んで!//)
20130404