※楓ちゃんの子育てにバニーちゃんがナチュラルに参加
※まだバニーちゃんヒーローやってないのに虎徹さんと楓ちゃんと同居
※楓ちゃんが幼稚園児
※虎徹ママいません
※何もかもが捏造だから気になる方はバックプリーズ





ごめん今日楓のおむかえたのむ!
講義の間に来ていたメールに了解、と返信して、受信時間をみる。急な出動が決まったのだろう。後半が変換の手間すら惜しまれていた。
次のゼミで今日の講義は終了だ。少し早目に研究室に向かって、いつも正規の授業時間から大きく足の出る、客員の斎藤教授に時間ぴったりで抜ける許可をもらった。
バーナビーの大学から楓の通っているキンダーガーデンは、遠くは無いが乗り換えが多い。切りのいい時間の接続のいい時を狙わないと結構なタイムロスになる。
友人との約束なら授業を優先して時間を遅めるが、なついてくれている子どもを待たせたくはない。

久しぶりに乗ったモノレールはオフィスの定時より少し早いこの時間でも既に混んでいて、ひとつふたつの空席に座る気にもなれずに立ったまま携帯端末をいじる。
普段は混雑と面倒な乗り換えに辟易して使っているバイクは大学においてきた。バイクの二人乗りなんて危ないこと、いくら素直に言いつけを守ってくれる子だとはいえ、ちいさい子どもにさせたくはない。
それでも一度、ねだられて乗せてやったことがある。自転車に毛の生えた程度のスピードで走ったのに、小さな手が一生懸命背中にしがみついていたのを思い出して、バーナビーの頬が緩んだ。大きすぎるヘルメットのせいで、まるでゲームのマスコットのようなシルエットになった楓が可愛くて、つい虎徹とバーナビーは写真を撮るのに夢中になって叱られたのも思い出してしまう。

園庭で子犬のように転がり回って遊んでいる楓を見つけて手を振る。
「あれー今日バニーちゃんのお迎えの日だっけ?」
言いながらもぴょんと腰に飛び付いておかえりを言ってくれるのに嬉しくなって、ただいま、といいながら一気に抱え上げると転がるように笑って首にしがみつく。
ぬくまった身体からは日向の匂いがして、バーナビーは小さい身体をぎゅっと抱きしめた。

夕日の差し込む道を手を繋いで、二人はマーケットに寄れる少し遠回りの道を歩いて帰る。
「今日ねえ、楓、一輪車乗ったの」
「えっ、楓ちゃん一輪車乗れたっけ?」
「おとついから乗れるようになったの!」
「すごいなあ……今度乗って見せてよ」
「いいよー」

そんな事を話しながら歩いていると、バーナビーの携帯端末が震えて、虎徹の名前を照らし出した。
「お電話?」
「そう、先輩から。出る?」
目を輝かせて何度も頷く楓に応答ボタンを押してから渡してやると、もしもしバ、ニーじゃなーい楓だー、と、虎徹の声がてろんと溶ける。
ディスプレイ越しの親子の会話に少し笑って、バーナビーは通話に夢中で足元がおぼつかなくなってきた楓を腕に座らせた。




なかよし





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