「イチカ先輩ー」
「んー?」
談話室のソファーでくつろいで居るのを見つけたから先輩に向かってダイブ
先輩はそれを華麗にかわしながら読んでいた本から顔を上げた
「逃げないで下さいよー」
「あんなの喰らったら私死んじゃう」
「あれー、先輩ってそんなヤワでしたっけー?」
「私これでも女の子」
「知ってますよー?」
小さいけど胸だってあるし柔らかいし
何より可愛いじゃないですかー
なんて絶対口にはしませんけどねー
「フランってさ、なんかこう的外れな答え返すよね」
「じゃあ逆に的を射た答えをくれる人間がココには居るんですかー?」
「…まぁ、居ないけど」
確かにそうかなんて呟きながら本をローテーブルに投げて苦笑いを浮かべてくる
ミーが思うに先輩はよく笑う
堕王子みたいな馬鹿笑いとか変態雷親子のニヤニヤとは全く違うモノ
あまり表情を顔に出すタイプではないミーには何だか先輩が新鮮に見えてやけに心を惹かれる
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