ボスとの対談後



「兄様、ボスいい人ね!」
「ししっ、良かったな」


アルを連れてボスの部屋に行って事情を説明した
ボスは俺が思っていた以上にアルを気に入ったらしくお菓子やらなんやら色々くれた

まぁ何でんなモンをボスが持ってるのかは知らねぇけど


「今日からまた兄様と一緒に暮らせるっ」

「ししっ、また一緒に寝っか?」

「うん!」


使われてない部屋は沢山ある
なんたって独立暗殺部隊ヴァリアーのアジトだし

でもアルは独りが嫌いらしく少しはなれただけでびーびー泣いてたからな
一緒に寝てやんのは兄貴として当然だろっ

にしてもやっぱりまだ子供だけど前よりもっと可愛くなったアル


「気、つけねぇとな…」
「ん?何?」
「独り言」

「そっか、ねえ兄様?」
「あ?」

「今日ギュッてして寝ていい?」


クイクイ服を引っ張られて上目遣いで見つめられる

んな事されたらNOなんて言えねぇっての


「ダメ?」
「いいに決まってんじゃん」

「やった!」


ヘラっと笑うアルを抱っこして部屋に向かう事にした

こっからだと結構遠いから疲れるだろうしそれ以上にコイツと2人だと時間かかるだろうからな

抱き上げられて驚いたような顔をしていたアルもすぐに嬉しそうな顔をして抱きついてきた

あれ?
コイツこんなに軽くて大丈夫なのか?
ってかこれが歳相応なのか?
…いや、どっちかっつーと細いよな


「にっ、様っ擽っ、たいぃ!」
「あ、わりっ」


気になってついアルの体を撫で回してた

ってか擽ったいって色気ねぇな
まぁ子供だからんなモンか


「どーしたの?重い?」
「いや逆、軽い」


キョトンとしたような顔してっけど軽いもんは軽いよな
うん、軽い


「お前ちゃんと飯食ってんの?」

「モリモリ食べてるよ!」
「(モリモリって…)」

「兄様?」
「いや、なら良いけど」


まるで筋肉馬鹿みたいに両腕をあげて力瘤を見せようとするアル

っても筋肉とは無関係な体だけどな




プニプニした柔らかいアルの体を存分に触りながら部屋への道を歩いた





......

(擽ったいってばぁ!)

(ししっ)




これも兄貴の特権だろ



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