「うむ…身長、体重変化なし」


今日、独立暗殺部隊ヴァリアーにて健康診断があった

なぜこの時期かというとただたんに今まで忙しくて出来なかったのが今日まで延期になっていたから

個々にだったら出来る日もあったけどやっぱりお医者様も大変だしねぇ

部下の皆さんは別にしても幹部はみんな同じ日ってスクアーロが決めていたらしい


「んー、まだ伸びると思ったんだけどなぁ」


全く数値に変化無いって逆に凄くないか?
一年前と何も変わってないと言いたいのか?
失礼しちゃうわ全く


スクアーロはまだ背延びてるしルッスやレヴィも然り
マーモンだって少し変化があったらしい

ならアイツは…


「おっ、居た居たっ」
「げ…」

「おい、『げ』って何だよ『げ』って。王子が直々に…」

「はいはい、すみませんでしたーっ」

「かっちーん」

「ちょっ、やだ痛い!旋毛押さないでよ!!」

「ししっ、ここ押したら身長に影響すんだろ?」


だったら押してやるとでも言わんばかりの笑顔で思いっきりあたしの旋毛をグイグイと押すベル

やっぱりコイツむかつく
いっそ、殺ってしまおうか…


「んぁ?これ今日の結果?」

「あっ、やだ!返して!」

「ししっ、やだね」


体重っ!
体重見られるぅぅ!!


「あ?お前この体重って…」
「どーせ重いですよ!」


ああ、憎まれ口を叩くあたし
可愛くない
これじゃ嫌われちゃうよ


「は?逆だっての」
「へ?」

「この体重って暗殺者としてどうよ?軽すぎじゃね?」

「えっ、え?」

「筋肉ついてんのかよお前」

「つっ、ついてるよ!」
「薄っぺらいだけじゃん」
「ベルのが薄っぺらい!」
「王子は筋肉ついてっし」


あたしの腕を胸に持って行くベルの手

あ、確かに見た目よりもしっかりしてる…

ペタペタとあたしが触っている間もベルは測定結果を見続けていた


「ん?」
「もうっ、返してってば!」
「身長伸びてなくね?」
「余計なお世話だ!」
「俺なんか7センチ位伸びたぜ?」

「まっ、まだ伸びるもん!」

「ししっ、伸びてねぇクセに」

「うるさい!今回は油断しただけだもん!」


何だよ油断って
自分で言った事だけど馬鹿みたいだ

案の定ベルに馬鹿を見るような目で見られてしまった








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