毎度毎度、俺が外出する度に悪さをするクソ餓鬼イチカ

その悪事は俺への愛情表現らしいがやられるこっちはたまったもんじゃない

イチカをベッドに落としたらギシとスプリングが揺れそれと同時にイチカによって原型も留めていない無残なクッションから出ていた白い羽が舞った


「キレイ!!」
「ったく」


結構高かったんだぜアレ
まぁ別にいいけど

キャッキャッとはしゃぐイチカはやっぱりまだ子供
でもそんなイチカが可愛くて愛しく感じてる俺はロリコンなのだろうか?


「…なぁイチカ、王子と遊ばねぇ?」
「遊ぶ!!何して遊ぶの?」


かくれんぼ?おにごっこ?
なんて楽しそうに問いかけてくる

馬鹿じゃねぇの?
王子がんな餓鬼の遊びする訳ねぇじゃん


「好きなヤツ同士じゃねぇと出来ねぇ遊び」
「好きなやつ同士?イチカ、ベル好き!」
「んじゃ決まりな」


俺もイチカは嫌いじゃない
あの悪戯さえ無ければ可愛いと思うし素直に好きと言ってくるのも嬉しい

まぁ、要するに悪戯の罰だからな
イチカにもうやりたくないって思わせられれば何でもいいか


「ベッドに横になってみ?」


言われた通りに横になるイチカの額にチュッとキスをしてやれば擽ったそうに笑った

ムードねぇな
って、餓鬼にムードなんて求めんのも可笑しいか

なんて思ったらふと唇に触れた柔らかい感触
すぐにそれは離れてしまったけれど少し照れくさそうに笑うイチカを見て唇が重ねられたんだと自覚


「ししっ、プニプニじゃん」


イチカの唇を数回指で弾力を確かめるように触ってから下唇にカプリと噛みついてやった


「ふぇっ」
「やらけっ」


唇を軽く噛んだり舐めたりを繰り返しながらイチカの隊服を全部脱がした
流石のイチカもそれには真っ赤になりながら大きな瞳を更に大きくして抵抗してきた

そんなのお構いなしで素肌に触れれば柔らかく白い肌に魅了される


「ベルっ、やだぁ」
「駄目、お前が悪さばっかしすんのがワリーんだろ」


そう、全部イチカが悪い
悪さばっかするイチカが悪い
可愛いイチカが悪い


だから、俺は悪くない
俺は無実






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