ついったの小説垢で書いたVD銀土。
フォロワー様に素敵シチュをいただきいそいそと書きました。
小悪魔な土方さんとか可愛いんじゃないかな…!

<元ネタ>
銀「今日はバレンタインだな」
土「そうだな」
銀「ホワイトバレンタインだぜ、なんかロマンチックだな」
土「そだな」
銀「やー、こんな日はやっぱりあっため合うのが一番じゃね?」
土「そうだな、総悟でも呼ぶか?」
銀「なんで沖田くん!?」


<土方目線>


今日も今日とて、銀色天パは仕事の邪魔をしに来た。
こっちは雪が降ってクソ寒い中仕事してるってのに。
これだからニートは。
そんな文句のような妬みのようなことを心の中でこぼしていれば、今度は何やらバレンタインがどうのこうの話しかけてきた。
あぁそういえば、屯所にやたら甘味が届いてたっけ。
ぼんやりとごった返していた玄関先を思い浮かべながら足を動かす。
時たま靴底と踏み固められた雪が擦れてきゅっきゅと鳴った。

「あ、そういや今日はバレンタインだな」

下心バレバレな態度で銀時は言う。
平然を装いながらも視線はそわそわと落ち着かずあちらこちらに投げられている。
それがなんだか面白くて、適当に相槌を打ってみることにした。
そうだな、とそれだけを返せば素っ気なさは最初っから見越していたようで、負けじと次の言葉を放ってくる。

「ほら見てみろよ。そこら中雪が積もってさ、ホワイトバレンタインだぜ。なんかロマンチックじゃね?」

ロマンチック、だって。
似合わねぇの。
ふふ、と堪えきれずに笑みが漏れ出した。
それを打ち消すようにぶっきらぼうにそうだな、とまた単語でかえせば銀時は気づかなかったようで、焦った様子でパクパクと口を動かした。

「やー、こんな日はやっぱりあっため合うのが一番じゃね?」

そろそろネタが尽きたのかそれともテンパってきたのか。
奴のいうロマンチックとは掛け離れたお誘いに、ついに我慢し切れず吹き出した。

「そうだな、じゃああっため合うために総悟でも呼ぶか?」
「なんで沖田くん!?」

この流れでなんでわかんないの!?と、銀時は喚く。
分かってねぇのはテメェの方だろうがバーカ。
心の中でべぇっ、と思いっきり舌を出して歩く速度を早めた。

「なんで先歩くの」

それに慌てた銀時は小走りでこちらに駆け寄りながら猫撫で声で言う。
その声音にはいろいろな感情が混ざって溢れ出していて。

「そういう気分なんだよばぁか」

なんだか照れ臭くなって、ぶっきらぼうに答えて恥ずかしさを誤魔化した。


END


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