Clap



銀土原作で甘々



「ひぃーじかーたくぅーん、あーそーぼー」

我が物顔で副長室に寝そべりながら、坂田が言う。
本来なら一般人がいるというあり得ない事態だが、部屋の主である土方はもう慣れっこではぁい、と棒読みで返事を返した。

「あぁでも、遊びたいけど仕事が山のように残っているから残念だけど坂田さんとは遊べないや。」

あー残念残念、とちらりと視線を流すわけでもなく適当にあしらう。
そんな釣れない態度に坂田さんは慣れっこなようで、そうかそうか、と満足そうに頷いてむくりと体を起こした。

「なら俺が手伝ってやろう」
「いえ結構です」
「そんな遠慮しなくても」
「遠慮じゃないです。お前がやると変なことばっかりしてくるから邪魔なんだよほんと。やめてくれ。」
「へぇへぇ。つめてぇの。」

ぶぅ、とブスくれて態とらしく頬を膨らませる。
そんな気配を感じ取って土方はようやく視線をよこした。

「ぶっさいく」
「なにおぅ」

失礼な、とさらに頬を膨らませ今度は眉間にしわを寄せる。
そうすれば珍しくも土方はぷっと吹き出した。
どうやら今日は機嫌が良いらしい。

「はは、悪かったよ。あー、背中が寒いなぁ」

何かあったかいものはないかなぁ、なんて。
珍しく笑顔を浮かべて言うものだから、坂田さんもまた自然と笑顔になるわけで。

「よぅし、なら背中はこの銀さんに任せなさい」
「わぁ、頼もしい」

ぎゅうぎゅうと背中から抱きしめて、体温を分け合いながら二人で小さく声を出して笑った。





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