夢界主従について色々考えてみた。
2012/08/09 00:24

香蘭とマーリーンについてですね。

今日、改めて色々考えてみました。
陰龍・ランク主従と何が違うのか。


まず根本的に違うのは「信頼の形」だなぁ、と。

陰龍・ランク主従は色々複雑なものが絡み合って、たくさんの壁を作って壊して、お互いを信頼できている。

だけど、香蘭とマーリーンって、それこそ一本の細い糸で繋がってるようなものだと思う。


真っ直ぐに繋がるけど、それはとても脆いもの。

二人はとても素直にお互いを信頼していて、かけがえの無い存在、なくてはならない存在だと思ってるはず。
そしてそれは、ちょっとやそっとじゃ簡単に切れない。

糸って、ただ手で引っ張ってもなかなか切れないでしょ?
多分それと同じ事。


でもね、最初から強い信頼で結ばれてるからこそ、それ以上いくのに多くの時間がかかると思う。


うーん…いい具合の例としては…。
香蘭・マーリーンが糸なら、陰龍・ランクは織物で。

陰龍とランクが最初全然うまくいかなかったのは、縦糸のランクが、横糸の陰龍を通す空間を作ってくれていたのに、陰龍がそこを通ろうとしなかったから。

縦糸と横糸が絡まないと織物は出来ない。
ランクと陰龍はお互いを確かめ合って、やっと少しずつ進めるようになる。

それに、相手が気付かなくても、お互いの感触で通るよ、通れるよ、って伝えることが出来る。
だから、ランクと陰龍の「信頼」は、強く、早く構成できる。


でも、マーリーンと香蘭は「一本の糸」。
それ以上でもそれ以下でもない。

一本の糸で新しいものを作ろうとしても作れないから、別の糸を持ってくる。
また新しいものを作ろうとして、さらに別の糸を持ってくる。

その新しい糸を持ってくる工程が、二人にとってとても多くの時間を要するんだよね。


新たな信頼関係を築くために、なにか「新しい事」を見つけなければいけない。

それが相手の新たな一面だったり、彼女等を取り巻く出来事だったり、特定されてる訳でもない。
もし、香蘭がそれを見つけて糸の「端」を掴んでも、マーリーンがそれに気づかない限り、もう片方の「端」は地面に落ちたまま。

両方が気付かないと糸は繋がらず、つまり、新たな信頼関係は結ばれない。


じゃあ二人の信頼関係は薄いの?って思うかもしれないけど、それは違う。

二人の間に通ってる一本の糸がすごく強くて、もし仮に誰かがそれを切ろうとしても、二人は「裁縫箱」に入っていて切れない。

孤立した、強い信頼。
でも、二人っきりだから何でも話せるし、陰龍やランクみたいにお互いに「何か」を溜め込んで苦しむ事もあまりない。


言葉数は少ないかもしれないけど、それはお互いを理解してるから。
何を思って何を考えているのか、何を必要としているのか。

だから、逆に言うと「糸」なんて一本しかいらないかもしれない。


二人にとって「無言」が絶対的な信頼なら、見かけを繋ぐための「一本の糸」だけで十分なのかもしれない。

ただ、「無言」が絶対的信頼なのかどうかは私にも分からないから、「糸」を増やすのか、あるいはそのままでいくのかは、彼女等が決める事なんじゃないかな。



なんて真面目な事を言ってみる神でした。

はたして、この日記を全部読んでる人はいるのか。
ってかこれ日記…?




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