∇登場人物


阿耶 (あか)
主人公。孤児院で育ち容姿端麗。自分を必要としてくれる人物を無条件に受け入れる癖があり、よく裏切られる。自分の運命と出生の秘密を知った後は苦悩し『雅』に支配されていく。


羅刹 (らせつ)
阿耶と同じ孤児院で育ち阿耶を溺愛する関西弁男。政府の参謀についているが阿耶を政府に引き渡さぬよう模索する。阿耶を生んだ女性の事を忘れられず、阿耶にその面影を追い続ける。


神流 (こうる)
地上反乱軍のリーダー。優しい。しかし核の奪還失敗後、内部で神流に対しての不平不満が溜まる。分裂した後は雛莉と共に離脱し個人的に核奪還を進める。


癸成 (みずなり)
神流とともに反乱軍の一員だった。
壱鷺と共に源十字から受け取った『核』に魅了され壱鷺を唆して記憶を喪失させた張本人。眼鏡男子でインテリ、野心の塊。阿耶が大嫌い。反乱軍を去った後は政界に入る。


雛莉 (ひなり)
反乱軍の一員。壱鷺とは実の姉弟である。ゆったりとした性格であるが行動派。他人に優しく、自分に厳しい性格。反乱軍分裂後は神流と共に核奪還を進める。


風蘭 (からん)
盲目の少女。いつも盲導犬の海を連れている。瀕死の阿耶を見つけ、助けた。阿耶に対して淡い恋心を抱く。後、目が見えるようになるが、それは『華』になってからである…


海 (うみ)
風蘭の盲導犬。おそらくラブラドールレトリバーだと思われる。人間の感情を読み取るのが得意で、風蘭のよきボディーガード。


壱鷺 (いさぎ)
雛莉の実の弟。だが記憶を無くし風蘭と兄妹として暮らしている。のちに記憶を取り戻し神流たちと核を追う。頭の回転が早く癸成とともに反乱軍のブレーンだった。


諒一 (りょういち)
政府の参謀。人工的な青ではなく、天然の青い瞳をもつ。何を考えているか解らない。玲華のことをかわいいと思っている。


黛 玲華 (まゆずみれいか)
政府の外官。短い髪と赤い唇、官能的な肉体を持つ、紅葉の妹。姉のことも好きだが、羅刹のことがもっと好き。よって阿耶のことを憎んでいる。


黛 紅葉 (まゆずみこうよう)
阿耶の母親。ホリニウス孤児院のシスターで、玲華の姉。羅刹の初恋の相手でもある。薄茶色の長い髪を持つ。


朝芽カナ (あさめかな)
聖の母親で阿耶が唯一心を許した女性。ホリニウス孤児院で育ちその頃の苗字は篠田(シノダ)。孤児院を出た後は源十字に引き取られ、政界に入る。そして『宴』をお腹に宿し、政界を去る…


朝芽聖 (あさめひじり)
カナの一人息子。素直で子供らしい一面を持つが大人びた発言もする。のち、諒一と癸成によって『宴』に支配されていく…


朝芽源十字 (あさめげんじゅうじ)
カナの養父。政界サイバネティックスで研究を続けていたが核を持って政界を去る。核を癸成たちに託し、追っ手を逃れる。汚い診療所を開業しており、阿耶の命を助けたのもまた運命か。羅刹とも政界で出会ったことがあり、子供の様にかわいがっていた。


陽飛 (ひたか)
阿耶とBPHで知り合った拳銃マニアで14、5歳ぐらい。BPH社長の笹名怜悧が好き。で荒野宇也は大嫌い。ボロアパートに一人暮らし、猫(太陽)を一匹飼っている。元気溌剌で一直線型。好き嫌いもはっきり分けるタイプ。


荒野宇也 (あらのうりや)
BPH社長の笹名怜悧の右腕でもあるが、彼は大きな秘密と鍵を握る「赤」のキーパーソン。昔、政界で働いており朝芽源十字とは知り合い。他人に対しては冷たく厳しいが、自分の作品(雅、華、宴、特に雅)に対しては異常な愛情を示す。


笹名怜悧 (ささなれいり)
BPH社長。昔は政界の警官だった。やんちゃしていた陽飛の親代わりでもあったが、BPHで陽飛と出会ったときは陽飛のことを忘れていた。(覚えていると嘘をつくが)荒野に対して淡い愛情を抱いている。


太陽 (たいよう)
陽飛が飼っている猫。まだら毛で人懐っこい。木の上で怪我をして動けなかったとき、聖と羅刹に助けられる。


マリア (まりあ)
ホリニウス孤児院で生活する14歳の少女。マザーに性的虐待を受けている。カナは憧れの対象。


マザー (まざー)
厳格なカトリック系孤児院の総責任者。表向きは。裏では大金を使い政府に介入したり、大金を要求して矯正と偽った監禁をしたり、孤児たちに性的虐待を加えたりめちゃくちゃ。紅葉に対して異常な愛を注ぎ、阿耶を疎む。


高倉砂琳 (たかくらさりん)
外伝(バイオレンスマドニス)に登場する薬物中毒の少女。矯正というかたちでホリニウス孤児院へ収容され、世話係の羅刹に出会う。阿耶に激しい嫉妬心を燃やす。


朝芽日菜子 (あさめひなこ)
旧姓は御堂(ミドウ)。源十字の妻でカナの義母。10年間孤児院へ出向き、カナの通い親を続けていた。はっきりと物事を伝えるのが苦手で物静か。カナと出会って10年後に亡くなっており、源十字に秘密でカナの養女受取人になっていたのは彼女の最初で最後のわがままだったのかもしれない。


香月 (かづき)
昔ホリニウス孤児院の指定医だった。定期健診などで出入りしており、羅刹の初めての相手でもある。その関係がばれてからは指定医を解雇され、小さな診療所を開業している。ホリニウス孤児院を脱走した羅刹を匿ったのも彼女。実はバツイチで原因は羅刹との関係?


麒麟 (きりん)
クラブ『ティア』のオーナー兼地下反乱軍の創始者の一人。国籍不明で銀髪碧眼。変な日本語を喋る。朝芽源十字とは昔からの知り合いらしい。カナとも会ったことがあるらしい。雹とともに霙を温かく見守っている。


豊川 霙 (とよかわみぞれ)
14歳。有名中学を中退後、ふらふらと半勘当中。豊川家の癌だと周りには囁かれている。兄と満子、水菜と霞、麒麟にだけ心を開く。不思議な力があり、ほんの少し先の未来が見える。


ドストエフスキー (どすとえふすきー)
豊川家の番犬。ドーベルマン。雌。呼ぶとき舌噛みそう。


長谷川 満子 (はせがわみつこ)
豊川家の使用人。霙を煙たがる使用人たちの中で唯一、厳しく怒ったり、無償の愛を注いだりしてくれる小太りの中年女性。霙の乳母でもある。高血圧。


豊川 雹 (とよかわひょう)
28歳。大学院卒、博士号を取得後、父親の後継ぎとして副社長の座についている。麒麟とは親友同士で、霙に無償の愛を注ぐ。水菜とは内密の恋人同士。


豊川 星雲 (とよかわせいうん)
霙たちの父親。輸入雑貨店や飲食業、衣料業に着手し成功を収める。霙に対しては無関心。


霞 (かすみ)
星雲の長女。となっているが実は水菜と雹の間にできた子供。まだ赤ん坊。


水菜 (みずな)
20歳。12歳で借金返済のために売られ、星雲の愛人として迎えられる。のちに雹と恋人同士となり霞を出産した。


 
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