とら「残念だよなー全くなー」
うし「は?」
とら「おめえが女だったらばわしの子でも孕ませて、そいつもろとも喰ってやったってのによ…そうすりゃ喰える量が増えらあ」
うし「は、はらっ…はら、……え、ちょ、いや! 待て! 違う! お前何えげつねーこと言ってんだ! 絶対そんなことさせっかこのアホ妖怪!」
とら「……今からでも遅くねーな、どっかにゃそういう術があるかもな」
うし「ふ、ふざけんな! もしそうなったとしてもな、お腹の子は俺が育てる! お前になんかやるもんか!」
とら「んだとこら、わしのガキでもあるだろーが! わしにも喰わせろ!」
うし「『にも』ってなんだ『にも』って! 馬鹿言うのも大概にしろよてめえ!」
とら「あーあーあーメンドくせええええ『もしも』の話だろうがよ! 大体おめえみたいなチビ猿が女になったとしてもまぐわう気になれっか色気もクソもねえ! おめえはどこまで行ってもおめえでしかねえんだから諦めてとっととわしに孕まされて喰われやがれ! あとガキも育てろ!」
うし「お前何言ってんの?!」
とら「だあああうるせえええええ」

らい「潮殿、顔が…! ハッ、まさか風邪…?!」
かが「兄さんごめんなさいちょっと黙ってて」

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