一休は目を見開いて、阿含を見た。

「ちょっ、阿含さん何してるんスか!!
なまえ全然いつも通りッスよ!」

雲水となまえは、訳が分からず顔を見合わせ、肩をすくめた。そして、二人で一体何があったのかと一休に問うと、一休は頭をガリガリと掻きながら答えた。

「いや、雨の日はなまえが自殺でもしそうな勢いで落ち込むからって、昼頃阿含さんが帰ってきたんッスよ。
それでいつも雨の日にいる部屋とか探してもいなかったから、って言って皆さんと一緒に探し回ってたんスけど」

珍しく雲水サンの部屋に来てたんスね、と一休は安心したように床に座り込んだ。
それを聞くと、なまえはなんだか面白くなってきて、ハハハ、と乾いた笑みを漏らしながら阿含の肩をパシパシと叩いた。

「雲水とてるてる坊主作っとったんやで。
もう今日は怖いもん無しや!!」

そう快活に笑ったなまえはその晩、雷に怯え雲水の部屋に忍び込んだという。

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