「いやだって言ってんじゃん」

「お前船にのってんのに親父に挨拶しねぇのは失礼だろうが」

「失礼ついでに言わせてもらうけど、私を無理矢理この船に乗せたのアンタだからね」

「うっ、それはだな」

「だいたいアンタたちが海賊だなんて聞いてないわよ!どうりでふたりとも恥ずかしげもなく変態くさい格好してるわけね」

「おいてめぇ、俺はどうゆうとばっちりだよい」

変態に無理やりに!乗せられた船は海賊達の巣でした。か弱い私は今この上半身裸の変態と頭にヘタのせたやつにいじめられてます。

「めんどくせえな。もう無理矢理つれてけばいいだろ」

「いや、でもよぉ、無理矢理はちょっとなァ」

「まあ確かにエースは連れてきちまったから負い目感じんのは仕方がねい。だが、俺がやれば問題はねぇよなァ」

ヘタがにやりと笑ってこちらをみる。あれか、実は格闘タイプか。十八番は岩落としか。と、思ったらまた私に銃口を向ける。最近のポケモンは道具を使って闘うようになったのね。ちくしょうめ。

「言うこと聞いてもらおうか」

「丸腰の女にそんなことして恥ずかしくないの」

「何回も言わせんな。俺は胸がないやつは女と認めてねいよい」

「しね」

てか、"何回も"はこっちの台詞だっつの。銃使いやがって。こんなんで怯むと思ったら大間違いだからな。私は向けられた銃口の先をつかんで

「オラオラオラァア!」

「はぁあぁああ!?」

「ぶはっ」

おもいっきり銃口の先を上へ曲げた。ヘタはあまりに驚いたようで銃をもっていた手をはなしていた。上半身裸体の変態に関してはヘタの後ろで爆笑してるのが、うざかったので口に銃を投げ入れてやった。ナイッシュー。

「てめぇ!何しやがった」

ヘタは体から青い炎を吹き出した。火炎放射がつかえるとは、思わなかった。この状況にエースは慌てて銃を口から抜こうとしている。

「降参」

「何?」

ヘタがまだメラメラしながら言う。一応言っておくがムラムラではない。まあ、私のようなかわいい女の子を見てムラムラするのは仕方ないことだが。

冗談はここまでとして、このメラメラはおそらくヘタの能力のなんだろう。ポケットモンス○ーでいうと火タイプのやつだ。

「だから降参だって。あんたら、よく見たら白ひげんとこの海賊でしょ。変態の背中のマーク見逃してたわ。敵の陣地で能力者相手に戦うほど馬鹿じゃない」

「急にしおらしくなったな」

「ふん、アンタもただ遊びで船に乗ってる訳じゃないんでしょ?」

「!」

「ほら、私の気が変わらないうちにうやうやしくお連れしろよ変態共」

「やっぱり殴らせろよい」

エースはいまだに銃が抜けなくて慌てている。


▽△▽



「親父」

「あぁ?なんだエースにマルコと、お前は…」

「チッナマエよ」

「お前ひょの自己ひょう介の仕方ひゃめろ」

「口に銃が挟まったままのやつに言われたくねーよ」
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