俺は知っている。あいつとあのこは両思いなんだぜ。え?あいつとあのこが誰かって?そりゃお前、教えないに決まってんだろー。何だよその目。あいつは友達だし、男はそういうことをベラベラしゃべるべきじゃねーんだ。分かった分かった、分かったからそんな風に睨むな。そんなに言うならあいつのイニシャルだけは教えてやる。KだK。まあ、きっと誰のことか分かんないだろうけどな、へっへ。……はぁ?分かっただと?お前…………頭良いな。あ、でもあのこが誰かは教えてあげない。仲悪くないっちゃ悪くないけど、ほら、親しい中にも礼儀ありってやつだ。んで、話は戻るけど、俺は見てしまったんだよ!あいつらが熱い視線を送りあってるとこ。まあ、送りあってるって言ってもお互い気づいてないんだけどな。もー、ホントじれったいんだよ。俺も「お前ら両思いなんだよ!!」って言いたいけどさ、二人とも鈍感すぎて自分の気持ちにさえ気付いてないんだよ。ありえねー。俺があのこと両思いになったら即告るね。おっと、べつに女っタラシって訳じゃねぇぞ。信じろって!俺のこの両目見てみ?嘘がつけない目をしてるだろ?オイ、ちょ、おま、そりゃねーよ!ったくよーお前が話せっていうから話してやったのに……もう俺知ーらね!

あ、この話は俺とお前だけの秘密だからな。
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