「アレルヤ、風呂空いたぜ。」
「ああ、じゃあ僕入ってくるから。あ、ちゃんと髪乾かしなよ!」
「はいなぁー」

 適当な返事を返しつつガシガシと髪を拭き、風呂場に向かうアレルヤを見送る。部屋に置いてある小さな冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して一気に飲んだ。

「(あ、そう言えば)」

 10時を回ってからニールの携帯に電話してみろ、とライルが言っていたのを思い出す。時計は既に11時を過ぎていた。

 プルルル、プルルル。
 ガチャ。

「もしもし」
『……っ……』
「…?ニール?」
『、ハレ、っ、ぁ…っ』
「おい、」
『んっ、ん、ライル……っ、ちょ、今、ハレルヤが……っ、ぁ!』
『へぇ、俺以外の事、考えてる余裕有るのか?兄さん?』
『お前が、出ろ…って、ひ、ぅ……っ』
『俺のせいにすんの?……お仕置き、な』
『っ、ん、ハレルヤ、ん、たす、け……っ、ぁ…っ!』





「おい、ライル。よくも俺をダシにしてニール虐めやがったな」
「わ、悪かった!」
「許してもらえると思ってんのかアホ。ニール、行くぞ」
「ちょっと待て、ハレルヤ!俺、このまま放置か!?最後まで…!」
「……まだ殴られ足りねぇかァ?」
「……ぅ、」
「ハレルヤ……、悪いな、巻き込んじまって」
「気にすんな、ニール。今夜は俺らの部屋に泊まれ。守ってやんよ」
「(男前!)」






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