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tuiki...

2020.06.16
いつもお世話になっております、主催のずをです!ギリギリまで推敲されると伺っていたので、本当にギリギリまで煮詰めてくださるあたり、さすがねお様だなと感服しているところです。どなたか参加者様が本当にいらっしゃるのだろうかと、不安に思っていた時に寝落様が一番乗りで来てくださった時の喜びと安心感、今でも覚えております。
さっそくですが、以下感想を失礼致します!

語り口がとても好みです。「彼女の頼れる親しみやすい性格は常に好きであり、時として嫌いだった。」という一文に性癖を抉られるような描写力があります。私は胸を抉られました。煉獄さんが感情を持って生きているなあと初手で実感させられました。
寝落様は情景描写も素敵ですが、個人的に一番最高だと感じるのは登場人物たちの小説とは思えないようなリズムのよい会話だと思います。彼らが話している場面に居合わせるような感覚を読者として得られるのはとても楽しいです。
新たな季節を運ぶ風に「彼女と俺の小指に進展を示す糸の影がないことを笑った」という心情を抱く煉獄さん、彼の気持ちがよく伝わってきます…。叶わない恋だと自分で謳いつつも期待をしてしまう煉獄さん。かわいいです、青さが見られます。青煉獄。鯉が跳ねないという形容は実際は跳ねているのに、煉獄さんがその音を音として拾わなくなり夢主さんだけに集中しているということを分からせられます。それなのに、子供扱いをされている煉獄さん。振り回されている〜〜〜……。堪りませんね…。お弁当ほっぺたにつけてそう!と激しく共感しました。さり気なく夢主さんの頬にも米粒がつかないか見ている煉獄さんの可愛さたるや。
一見煉獄さんの片恋のように見えて、このまま彼はのらりくらりと躱されてしまうのかなと思ったのですが、最後の「小指の赤が彼女に移った。」という一文にもしかして…?とちょっと見えない二人の先を期待してしまいます。頑張れ煉獄さん……。

掲載お待たせ致しました。この度は当企画へのご参加、本当にありがとうございました。機会がありましたらまたのご参加をお待ちしております。
寝落様のこれからの執筆活動がより素晴らしいものとなりますよう、お祈り申し上げます。

主催:ずを
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