end(old)
「貴様等、これは一体どういうことだ。」

放課後の図書館。夏休みも終わり、長期貸出の本を返そうと立ち寄れば、いきなり襟首を捕まれ図書館の一角に座らされた。

「どういうこともそういうこともこういうことだよ。」

うなだれたナマエに突き出されたものを手に取れば、それは夏休みの課題。しかも白紙の。

「…我の記憶によれば夏休みは3日前に終わったはずなのだがな。」

我がぴしゃりと言い放つと長宗我部が悲惨そうな声を上げる。

「だから助けを求めてるんだよ。元就ィ!!」
「某からも…お助けくだされ毛利殿…ッ!!」

懇願する二人を伊達がからからと笑う。

「Ha!夏休みが終わったのに課題が終わってねぇなんて、とんだfoolだぜ!」
「そういう伊達は終わったか。」

自信満々な伊達に問いかければ伊達は「俺はEnglishは終わってるぜ!」と高らかに言い放った。ならば他の教科はどうしたのだ。この捨て駒め。他にも聞けばナマエは国語と情報。長宗我部は技術のみが終わっているらしい。(ちなみに真田は何も終わっていなかった)

「ふん。なぜ我が貴様等に勉学を教えねばならんのだ。大体ナマエ、貴様は風魔に聞けばよいだろう。」
「馬鹿な!小太郎は今部活中だ!小太郎の手を煩わせるくらいなら俺は死を選択する!!」

ナマエの宣言にため息をついて我が立ち去ろうとすると猿飛たちが必死に止める。

「ちょ、毛利の旦那待ってよ!俺様じゃこの人数教えきれないし…っていうか旦那1人でも教えられないし!ちょっと助けてよ!!」
「お願いでござる、毛利殿!!」
「頼む!毛利の好きなもんなんか奢るから!」
「yes!何でも好きなもん言え、な?」
「俺もおごるから!頼む元就!!」

一斉に頼み込む奴らに我の口元がつり上がる。

「ほぅ…何でも奢る、か。」

我の一声にぴたりと周りの動きが止まる。

「ならば駅前の和菓子屋で限定10個の人気甘味を買ってこい。明日までにだ。」

勝ち誇ったように言うと皆の視線が一気に長宗我部に集まる。

「お、俺ェ!!?」

狼狽える長宗我部に皆が笑顔で諦めろ、と諭す。

「いや、おかしいだろ!今の決め方は!!せめてじゃんけんさせろよ!」
「諦めろ、お前が適任だ。元親。」
「宜しく頼むでござる元親殿!」
「Hey、似合ってるぜ。買い出し係!」
「頑張ってね〜。あそこの和菓子屋朝5時に並ばないと間に合わないから。」

へらへらと笑う皆に長宗我部がつっこみをいれる。

「だいたい佐助ぇ!!てめぇはそんなに詳しいんなら自分が行けよ!」
「行ってあげたいのは山々なんだけど俺様旦那のお弁当作らなきゃならないんだよね〜。残念!」

もっともな理由を言われ黙り込む長宗我部に、「早く始めねば間に合わぬのではないか?」と問いかければ、はっとして問題集を開き出す。俺達の時間は動き出したばかりだ。




(そういえば慶次は?)(なんと!慶次殿は課題を終わらせていたのでござるか!?)(Ah?あいつに限ってそんなことねぇだろ)(確か夏休み中家出してたとかで、学校に来て早々まつさんに捕まってたよ)(ふん、愚劣な)(ってことはあいつも課題終わってねぇんじゃねぇのか…?)

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