明日晴れるかな(日常編) | ナノ

 標的02 体育祭(1/5)



日差しも少しずつ弱まってきて涼しくなってきた今日この頃。



「体育祭ですか?」

「そうなの。今日ツナの学校であるから皆で応援に行かない?」

「(学校――!)行きたいです!」

「じゃ決まりね!」

「ガハハ!ランボさんも行くもんね〜」



体育祭に行く準備をしようと腰を上げた時、ピンポーンと家のチャイムがなった。
奈々に変わり、葵が様子を見に行った。



「はーい」

「今日、ツナさんの学校で体育祭があると聞いてハルも応援に行こうかと思い――――はひ!?」

「!(女の子……?)」



ハルと葵、どちらも初対面だったのもあり驚きを隠せず立ち尽くしていると家の奥からビアンキが顔をのぞかせる。



「あら、ハルじゃない」

「び、ビアンキさん!このビューティフルでクールな方は誰ですか!」

「この子は葵よ」

「ビアンキやリボーンの知り合いで、ワケあってツナの家に居候させてもらうことになって――これからよろしく」



そう笑うとハルはぽっと顔を赤らめた。
そんなハルを見ながら葵は首を傾げていた。







「沢田ーーっ!気合い出さんかーーっ!」

「ツナー頑張れー!」

「(なんで、オレぴょんぴょんしてるのーー!?)」



グラウンドに体操服を着た生徒が集まり、賑やかな音楽とともに競技で得点を競い合っていた。
本当はツナは微熱があって休むはずだったが、無理やり参加させられる羽目になり、競技に参加してぴょんぴょん跳ねていた。

ツナは観客席に目をやると、ちょうど葵と目があい顔を赤らめたがすぐに逸らした。



「(なんで母さん、葵のこと連れてくるんだよー!こんな姿見られて恥ずかしいよー!)」

「あと少しだツナ!頑張れー!」

「ツナさんファイトです!」

「(みんなに応援されるのはそれはそれで恥ずかしい…けど」

「ランボさん、どれ食べよっかな〜♪」

「(無視されるのはそれはそれでムカつく!!)」



応援虚しくツナの結果は最下位。
落ち込むツナに葵たちは客席から励ましの言葉を送った。

そんな中、ツナのクラスメイトであり、ファミリーの一員でもある獄寺は言った。



「10代目…そーいう事ですか」

「ご、獄寺君?」

「棒倒しのに体力温存スよね!」

「(そんな事してねーーっ!!)」





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