「お……俺が、したい」
「え?」
聡太郎が指差したのは、俺が手に持っていたコンドームの袋だ。
「聡太郎も着けるの?俺のと聡太郎のじゃサイズが違うと思うけど……」
「違う!馬鹿!」
怒られた。
「お前のに、俺が着ける」
「俺のに、聡太郎が……?」
なにそれ楽しそう。
「いいよ!」
俺は満面の笑みで頷いた。
「じゃあ、はい。どうぞ」
「……ん」
「中身破れないように端っこに寄せてね」
「こう?」
「そうそう。袋開けて中取り出して」
「……」
真剣な顔をしてゴムを手にしている聡太郎は可愛い。そしてエロい。
「こっちが表。先のとこ破れないように指で軽く押さえて」
「……」
「このまま着けていくよ」
聡太郎の指が俺の勃起しまくったちんこに触れる。ぴくりと反応してしまうと、動かすなと注意された。ごめんなさい。
「一気にじゃなくて、ゆっくり転がしながら根元に下げて」
「ゆっくり……」
「ちん毛挟まないでね。痛いから」
「む、難しい」
……というか、絵面やばくないかこれ。
何故か正座しているのが面白いけど、座ったまま俺の股間に顔を埋める聡太郎の破壊力たるや。
「……」
「ぁ、ん……ッ」
悪戯心で乳首に触れると、聡太郎はびくりと全身を強張らせた。
「……っ、ひかる!!」
「俺も聡太郎に触りたいな」
「ちょ……っ、今は」
人差し指でくにくにと捏ねてやれば、だんだんと芯を持って固くなってくる。
「だ……ッ、め、だめ、待って……」
「そーちゃん、ここ弄ったらすぐ駄目になるね」
「んん……っ、ッ、ぁあ……っ」
きゅ、と指の隙間に挟んで引っ張る。聡太郎は両手を俺のものから離し、ベッドについた。
「ほら、手止まってるよ」
「ん……っ、ん……っ、や、ぁ……」
丸まった背中がびくびくと痙攣している。エロい。可愛い。
てかちんこ痛い。ゴム途中なんですけど。
「そーちゃーん、ちゃんと着けて」
「あ……っ、あ………、ん……」
聡太郎は乳首を弄られる快感に耐えながら、必死でまた手を伸ばしてきた。中途半端な位置にあるゴムを、震える指先でまた下に下げようとする。
「ん゛……ッ!!」
ぐり、爪の先を乳頭に押し付けた瞬間、聡太郎の全身から力が抜けた。
「あ……」
倒れ込んだ先。聡太郎の目の前には、俺のちんこが。
「んん……」
聡太郎はあろうことか、それをぺろりと舐めた。
そう、舐めた。
「……っ、やばすぎでしょ……」
「ん、……ん……う……」
「だめ!!もう俺が我慢できない!!」
中途半端に装着させられたゴムを急いで根元まで引っ下げ、聡太郎の身体を抱き上げる。
「んぁ、あ……っ、あ、……っ、あ……ッ!」
座ったまま前から挿入すると、聡太郎は入れられた刺激だけで達したらしく、腹の間にぴゅくぴゅくと精液を吐き出した。
「あ……っ、ごめ……、イ……っ、た……」
乳首弄りまくったからね!
「ぁう……ッ、う、は、激し、い、……っ、待って、待っ……!」
「無理」
「ん……っ、ん……っ、ん゛……〜〜〜〜!!」
「なんで急にゴム着けたいとか言ったの?」
「だ……って、いっつも、知らないうちに、着けてる、からぁ……ッ」
「見せるもんでもないでしょ……っ」
「俺は、見た、いぃ……ぁあっ、ッん、く……」
「じゃあ今度また練習しよっか」
「ん……っ、するう……ッ」
──後日、聡太郎は何故か三箱もゴムを購入してきた。本当に練習する気だったみたいだ。
「……そんなにエッチしていいの?」
「違う。着ける練習に使う用だから」
「着けるんだったら勃起させないとダメじゃん。ちんこ勃ってんのにエッチしない自信ないよ、俺」
俺がそう言ったら、盲点だったらしく顔を真っ赤にしていた。
聡太郎は時々おバカだと思う。