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22nd Nov 2016

小ネタ

夏「ね、完治、あのね、大好き」
完「はいはい」
深「すっげぇ酔ってますね夏生くん」
完「普段は飲まないけどな。この面子だから気抜けてんだろ」
葉「酔うと本音ダダ漏れになるタイプか…たまらんだろ」
完「正直今すぐ人目を気にせずいちゃつきたい」
深「やめて!!」
夏「完治はなんでそんなにかっこいいの?なんで?」
完「お前がいっぱい愛してくれるから」
葉「(よくそんなキザくさい台詞言えるよなこいつ)」
夏「うん、僕、完治のこと大好き。いっぱい好き」へらっ
完「…」ぎゅっ
夏「完治?」
完「夏…」
深「ちょっとちょっとちょっと!なに始めようとしてるんですか!そういうのは家に帰ってからにしてください!」
葉「キスくらい見逃してやれ深水」
深「えー…」
完「いやさすがにここではしねぇよ。俺しか知らないこいつの顔、いくら二人が相手でも見せるわけにはいかないし」
夏「完治、ちゅうは…?」
完「いいよ。何回する?」くい
深「言ったそばから!!」
葉「お前もあれくらい素直になればいいのに」
深「とばっちりはやめてください。俺関係ないです」
葉「可愛いと思わないのかあの夏生くんを見て」
完「だし巻き好きだろ。はいあーん」
夏「あーん」
深「いや…可愛いですけど最早別人じゃないですか…」
葉「実は家じゃあれが素なのかも」
深「えっ」
完「ないない。ここまでなるのはすっげぇ酔ったときだけ。深水くんは酔わないタイプ?」
葉「こいつこう見えてザルだから」
完「へぇ。ギャップだ」
深「俺そんな飲めなさそうですか?」
完「可愛い顔してるからじゃない?」
深「可愛いって…」
完「いいじゃん。変な酔い方しないってわかってる相手だと気兼ねなく飲めるし」
葉「まぁ…そのへん心配はないかも」
夏「完治ぃ、へへ、膝枕して、膝枕」
完「少なくともこうはならないだろ」
深「なりません。絶対」
葉「…別になってもいいけど」ぼそ
深「えっ?」
完「(実は甘えられたいんだろうな葉山さん…)」



完「ほら、水飲め」
夏「うん。飲む」
完「それ飲んだらもう寝るぞ。風呂は明日の朝な」
夏「うん。寝る」
完「…」じっ
夏「?」
完「そんな可愛い顔、俺がいないとこですんなよ」
夏「完治はね、かっこいいよ」
完「今日何回目だその台詞。あと今その話してない」
夏「へへ、あのね、大好き」
完「それも聞いた」
夏「ん、でも何回言っても足りないし、いつもは言えないからね、いっぱい言っとく」
完「…言わなくても伝わってる」
夏「ほんと?」
完「ほんと」
夏「そっかぁ。良かった」
完「さ、寝るぞ。おいで」
夏「うん」
完「夏」
夏「ん?」
完「いつまで酔ったフリすんの?」
夏「!!!!」
完「もうとっくに酔いなんか醒めてるだろ?」
夏「…えへ。よ、酔ってるよぉ、何言ってんの?」
完「…」ちゅっ
夏「!!」かぁっ
完「酔ってるなっちゃんはキスくらいで赤面しませーん」
夏「…うう…っ」
完「俺の前で演技するなら、もっと完璧にしてくれないと。練習する?」
夏「しない!!」



葉「何か怒ってる?」
深「いや別に」
葉「そういう言い方するやつは怒ってるんだよ。言いたいことあるなら言え」
深「…素直じゃなくてすみませんでしたね」
葉「は?今更だろ」
深「!!」がーん
葉「?」
深「…」
葉「深水?」
深「…俺はどうせ夏生くんみたいに甘えられない」
葉「…ぷ」
深「なに笑ってんだ!!」
葉「いや、そんなに気にしてんのかって思って」
深「気にするっていうか…その」
葉「可愛いと思うよ」
深「へ?」
葉「お前のそういうとこが、俺は可愛いと思う」
深「な、なななな、何を…っ」
葉「まぁでも、素直じゃないって自覚があるんなら今ここで甘えてみろよ」
深「えっ」
葉「早く」
深「甘えるって、どう…」
葉「自分で考えれば」
深「…」
葉「…」
深「…あの」
葉「ん」
深「ぎゅって、して、ください」
葉「…こう?」ぎゅっ
深「…はい」
葉「…」
深「あー、えっと………好き、です」
葉「…」
深「なんか言ってくださいよ!!!」
葉「…いや、言えないだろ」
深「なんでですか」
葉「今こっち見んな」むぎゅ
深「…もしかして照れて…?」
葉「だったらどうすんだ」
深「くふ…っ、ふふ…自分で甘えろなんて言っておいて」
葉「うるさい。いきなり好きだなんて言うお前が悪い」
深「葉山さん」
葉「なに」
深「二人で飲み直しましょうか」
葉「…あぁ」



お酒ネタ好きで何回も書いてすみません。
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