夢2 | ナノ


  高尾





「和〜?和、居ないの?」

ぺたぺたとフリーリングの床を歩く。暑い暑いと手には内輪を仰ぎつつ部屋を見渡していればベランダの方からいつもの明るい声が聞こえる。

「ナマエちゃん?どうした〜?」
「あ、和!ここに居たんだ」
「洗濯物干してたんだけど〜っと」

ベランダからひょいと部屋に戻ってきた和に、それをはいと手渡す。またか、と少々呆れつつも受け取ってくれることは予想済み。

「ありがと和」
「どうしたしましてナマエお姫様」

そうしてソファに座った私の前に胡坐をかきそっと足先を持ち上げる。今日の気分はオレンジ色なのと言えば、いつもじゃね?と返されてそうだねって笑い合う。
滑らかなそれは私の足先を鮮やかに染めていく。ラメの入ったオレンジは太陽に光を受けて輝く。眩しいくらいの輝きは私を惹きつけてやまない。
あぁ、和みたい
そう感じてしまうことをきっと彼も気づいている。



「はい、でーきたっと」
「さすが和。早いね」
「それほどでも。さ、お姫様次は何をご所望で?」
「んー、次は……和といちゃいちゃしたいです!」
「ぷっ最高!」

そう笑いつつソファの私に傾れ込むようにして抱きついてくる。ぎゅっとその首元に顔をうずめればナマエと優しい声が響く。じんわりと身体中に感じる和への想いがいっぱいになる。

「ナマエちゃん」
「はーい」
「大好きだ!」
「うん!私も和がだいすきだよ!」





はにかんだ笑顔の君にキスをひとつ
さぁ最高の1日にしよう








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