皆さん、こんにちは。万事屋(眼鏡担当)の志村新八です。名前さんが僕らのメンバーに加わって、数週間が経ちました。

今日は、名前さんが来てからの万事屋の日常を、僕・(眼鏡担当の)志村新八がお教えしたいと思います。……て、誰が眼鏡担当だァ!っていうか、眼鏡担当って何!?どんな設定背負ってるの!



◇ ◇ ◇


…コホン。…す、すいません。つい癖でツッコミを入れちゃいました。

えーと、何の話でしたっけ?……あ、そうそう。名前さんが万事屋に加わってからの話でしたね。

名前さんが来てから、僕らの生活は、すっかり様変わりしたんですよ。

まあ、変わったと言っても、銀さんのグダグダ具合や、神楽ちゃんの毒舌は相変わらず健在なんですけど、日々の生活が凄く正面になったんです!

どう正面になったかと言うと…??



「おはようございます」

「おはよう新八くん」



朝、万事屋にやって来た僕を、名前さんが(何故か白の割烹着(かっぽうぎ)姿で)出迎えてくれるようになったことです。

ご存知の通り、万事屋の朝は遅い。僕が来る時間は、銀さん達は8割以上夢の中の為、出迎えてくれる事なんて殆どないから、こうして名前さんに(だからどうしてその歳で割烹着をチョイス!?)迎えて貰えるのは、やっぱり嬉しかったり。



「おはようございます名前さん。……あ、何か凄く良い匂いがしますね」

「昨日、両親が取れたての野菜を送ってくれて。それで早速、煮っ転がしを作ってみたの。良かったら持って帰らない?」

「え?良いんですか?」

「勿論。沢山作ったから。夕飯のおかずに、お妙ちゃんと一緒に食べて」



村にいた頃は、長老さんの家で下働きをしていた事もあって、名前さんの料理の腕は天下一品だ。

勿論料理の腕だけでなく、掃除に洗濯、裁縫だってお手の物。正直……銀さん達が羨ましいよ。



「駄目ネ、名前姉!新八なんかに名前姉の作ったウルトラ絶品料理を分けてやる事はないアル!」

「そうそう。煮っ転がしは全て銀さんの腹の中」



すっかり忘れる所だったけど、正面になった生活の二つ目というのが、この時間に銀さんと神楽ちゃんが起きている事だ。

何時もの定位置に座って、今か今かと本日の朝食を待ち侘びる二人の姿に、名前さんは軽く失笑。



「もう…。ゴメンね新八くん。後でタッパーに入れて冷蔵庫の中に置いて置くから、帰る時にこっそり持って帰って」

「はい!」

「名前ー、飯まだァ?」

「名前姉ー、早くゥ。じゃないとお腹と背中がメンチ切り合ってるネェ」

「ふふ。はいはい」


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