on May 28th
「ランボ君、お誕生日おめでとう!!」
私の掛け声と共に一斉にクラッカーが鳴る・・・予定だったのですが、
パンッ、パンッ。
「おめでとさん♪」
「極限にめでたいぞ!」
クラッカーを鳴らして下さったのは山本さんと笹川さんのお二人だけ。そんなお二人を見て沢田さんが「はあ〜」とそれはそれは深い溜息を零す。
「…山本も了平さんも良く付き合おうって気になるよね、本当…」
「ん?ツナ達は鳴らさねぇのか?でかい音が鳴って結構楽しいぜ♪」
「テメェと一緒にすんな野球バカ!!それに何で俺達がアホ牛を祝ってやらなきゃなんねーんだっ」
「何を言うタコ頭!アイツも大事な仲間ではないか!仲間の誕生日は祝ってやるものだぞ!!」
「悪いが了平、オレはアホ牛の事を仲間だと思った事はねーんだがな」
「僕もアルコバレーノと同意見です。なので席を外しても良いでしょうか」
「…群れるのは嫌いだ」
もう、皆さん言いたい事ばかり…。絶対忘れてるでしょうけど、本人を目の前にしてそんな事言わないで下さい!
「ランボ君、気にしなくてもいいからね」
「だだだ大丈夫…です、よ…名前……さん…こここんなの、何時もの…事…ですからっっ」
嗚呼、ランボ君。『が・ま・ん!』してるんだね?本当は辛くて辛くて仕方ないのに…。偉いね!大人になったね!!
あ、あれ?可笑しいな。何だか私まで涙が――。
「我が子の成長を喜ぶ母親みてーな事言ってんじゃねー、バカ名前」
「はう///」
リボーンさん酷いです。それに又心の中読みましたねι…それにしても、どうしてランボ君には冷たくするのでしょう。
酷い事はズバズバ言ってる気がするけど、皆さん(※雲雀さんと骸さん以外)凄く仲が悪い、って訳ではないのに――。
やはりボンゴレファミリーには謎が一杯だ!!
「…が・ま・ん〜〜」
おっと。一人の世界に入ってる場合じゃありませんでした!!ランボ君のフォローしないと!
「ランボ君」
「ぐす…、なん…です、か?名前…さ、ん」
「はい、これ」
「………これって」
私が差し出したのは緑色のリボンが巻かれた少し大きめの箱…。
勿論、ランボ君への誕生日プレゼントだ。
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