近づいてくる朶樹くんの顔。逃げようとしても肩を掴まれているから逃げることができない。
ピンチです。そこで覗いてる人、助けて下さい。
「てめっ、何やってんだ!!」
その声と同時に目の前の朶樹くんが消えた。
「ったく、コリン馬鹿かお前は。
たまたま食堂行ったら皆なんかの準備して、コリンが見当たらないなと思ってたら、神様が電子器機を見てニヤニヤしてたから怪しいなって思い神様から取り上げるとお前が映ってるし。」
「あれ?この人間、ディランに似てる。」
神様、見てたのなら助けてくださいな。それにノア君の同室者、ケレイブ君来てたんだ。
「そいつは人間じゃねぇぞ?多分神様が仕掛けたんだと思う。それに俺の方がカッコいい、コリンそう思うだろ?」
でた!ディランのナルシスト発言!
うん、まぁディランの方がカッコいいかな。
「お前は危なっかしいな。
まぁ今回は神様が仕掛けていたから良いけど、いや良くないか。これからは神社にも神様にも気を付けろよ。お前に何かあったらと思うと、ひやひやして胃がもたない。」
そう言われディランに抱き締められ俺は小さく謝り胸元にすり寄った。
「と言うかパーティー!!」
パーティーの事を思いだしディランを押し退ける。
焦ってるとケレイブ君が「まだ始まってないよ」と伝えてくれた。
ケレイブ言葉に安心する。
良かったぁ、俺のせいで台無しになったら俺、一生立ち直れないよ。
そしてディランは不貞腐れていたけど俺達は急いで神社に戻った。
戻るとパーティーは始まっていてノア君やハイリー君に遅いと言われ、アリシア君やオリビア君達はもう料理を食べていたけど、俺が来たことで改めてパーティーを再開した。
相変わらずマシュー君はルイス君に構っていて、カルロス君はオリビア君を連れ回していて、アリシア君は転けてカイルさんに慰めてもらっていた。
そしてノア君とケレイブ君はハイリー君がエリンさん(怖いからさん付け)に"あーん"しているところをニヤニヤして見ていた。
皆はディランにプレゼントを渡したり、神様が密かに計画していた王様ゲーム(一度やってみたかったらしい)など色々な事があったりして、そんなこんなでパーティーはお開きになり俺達は部屋に戻った。
戻ると沈黙が続いていたが俺はまだプレゼントを渡してないことに気づきプレゼントを渡す。
渡すときに恥ずかしくて顔を真っ赤にし目をそらしたがチラッとディランを見たら、ディランは嬉しそうに微笑んでいた。
僕も嬉しくなり
「ハッピーバースデー、ディラン」
とそう言いディランにキスをした。
デ「抱き枕ってなんだよ。まぁ嬉しいけど。」
コ「朶樹くんが俺が欲しい物を買ったらどう?と言ったから。俺とお揃いだよ!」
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